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演劇ワークショップ「DOVE STUDIO」第3弾 経験不問、40歳以上の舞台も

「DOVE STUDIO Vol.3」出演者

「DOVE STUDIO Vol.3」出演者

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 高田馬場の芸能プロダクション、放映新社(新宿区高田馬場1)が、「DOVE STUDIO(ダヴ・スタジオ) Vol.3」として、3月23日~26日、高田馬場ラビネストで、8公演を行い延べ500人を集客した。

須貝英さん、伊藤白馬さん (左から)「DOVE STUDIO Vol.3」の舞台上で

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 「DOVE STUDIO」は、放映新社が2022年春から取り組む演劇ワークショップ。第3弾となる今回は、経験不問で参加者を募った。10代~70代の32人の参加者は、3カ月間で30回の演劇ワークショップを経て、高田馬場ラビネストで約45分の舞台に立った。

 上演作品は、2015年を舞台に40歳以上を登場人物とする「私たちには時間が足りない」と、2025年を舞台に39歳以下を登場人物とする「私たちには意見が足りない」の2本立てで、「春苗富士見商店街」の空きスペースの活用を巡る会議劇。脚本は、演劇ユニット「Mo’xtra(モクストラ)」主宰、俳優・脚本家・演出家・ワークショップ講師として活躍する須貝英さんの書き下ろしで、ワークショップの指導と演出は、登場人物40歳以上の作品を須貝さんが、39歳以下の作品を同社所属の俳優で講師も務める伊藤白馬さんが担当した。

 須貝さんは「これぞ演劇の醍醐味(だいごみ)とでもいうべき価値観の融和や混交、創作の楽しさがあった」と振り返る。

 出演者の伊藤えりこさんは「SNSで知りぜいたくな内容だと感じ応募した。年齢的にもなかなか知り合えない皆さんと作品作りができたことは私の財産になった。演劇が社会の中で重要な役割を果たすことも改めて感じた」、今回の公演が初舞台という三ツ村奏音さんは「演じることの難しさも楽しさも知ることができた。俳優として大きな一歩が踏み出せた」と振り返る。

 「DOVE STUDIO」プロジェクトの企画者でもある伊藤さんは「俳優は『表現すること』で対価を得る仕事。最後に観客の目にさらされることで、表現し発信することへの責任までを共有したワークショップとなった。どんな稽古よりも一回の本番が俳優を育てることを身をもって知っている。年齢に関係なく、本番中にどんどん良くなる参加者の姿を見て、『俳優を仕事にするとはどういうことか』というテーマは常に企画の中に入れておくべきことと再確認した」と話す。

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