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早大生が「LiB」で限定ラーメン「早稲田ロック」 思い入れのある味を再現

「早稲田ロック」を提供した富井かん菜さん(中央)とLiBのスタッフ

「早稲田ロック」を提供した富井かん菜さん(中央)とLiBのスタッフ

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 早大近くの二郎系ラーメン専門店「Life is Better…from Yume Wo Katare(以下LiB)」(新宿区西早稲田1)のアルバイトで早大4年の富井かん菜さんが2月23日、一日限定のラーメン「早稲田ロック」を提供した。

富井さんが作ったラーメン=早大生が「LiB」で限定ラーメン「早稲田ロック」

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 早大近くにある飲食店の総称「ワセメシ」の行列ができる人気店として知られる同店。富井さんは、2023年春ごろからLiBでアルバイト勤務し、早大の学園祭「早稲田祭」のワセメシ企画やワセメシ店舗のコラボ企画「ワセメシカーニバル」の運営など、地域の飲食店に関わる活動もしてきた。

 今回の企画は、富井さんが以前アルバイトをしていたラーメン店の味を復活させたいと始めた。富井さんは「思い入れのある味だったが、店が急になくなってしまった。豚肉の仕入れ先がLiBと一緒で、頑張れば自分にも作れるのではないかと思った」と振り返る。

 レシピは分からず、豚肉の清湯(チンタン)スープの試作を繰り返していた時に、元同僚と再会してレシピを教えてもらい、スープを完成させることができた。閉店した店へのオマージュとして、「早稲田ロック」と名付けた。

 豚と一緒にショウガを煮込み、かえしをだしで割るときにもショウガを使った。富井さんは「一緒に煮込むことで、味のレイヤーを出したかった。バラとロースの肉肉しいチャーシューとショウガのスープのバランスを追求した」と話す。麺は「LiB」も仕入れる三河屋製麺の細麺を、ネギはLiBの並びにある地方の食材を扱うスーパー「こだわり商店」から仕入れた「雪中軟白ねぎ」を使った。

 当日はLiB店主の平塚旦さん、近隣飲食店の店主や富井さんの友人らが駆け付けたほか、通りすがりに入店する客やSNSでの告知を見て来店した客の姿も見られた。

 富井さんは「LiBの他のメンバーにも助けてもらい、やり切ることができた。この春で大学は卒業してしまうが、まだまだLiBを卒業したくない気持ち。これからLiBや早稲田の街に恩返しができれば」と話す。

 平塚さんは「自分の店に食事に行くことができ、うれしかった。かなり覚悟のいることだったと思うが、やるぞと決めて、夢を語って、本気になっていく姿を見た仲間にも気持ちが伝わっていった。今回やり遂げたことで、自信につながったと思う。なかなかできない経験だったのでは」と話す。

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