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早大近くのラーメン店「武道家」が初の弁当販売 「早稲田の街を盛り上げたい」

「武道家弁当」を持つ店主の滝坂滋晃さんと武道家のスタッフの皆さん

「武道家弁当」を持つ店主の滝坂滋晃さんと武道家のスタッフの皆さん

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 早稲田駅前のラーメン専門店「武道家 早稲田本店(以下、武道家)」(新宿区馬場下町、TEL 03-3205-3245)が1月13日、初の弁当となる「武道家弁当」のテークアウト販売を始めた。

「しっかり丹精込めて仕込んだ」というたれが特徴の「武道家弁当」

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 「武道家」は2006(平成18)年に開店。横浜家系ラーメンで、1日300キロの豚骨のさまざまな部位を強火で煮込むスープが特徴。、店主の滝坂滋晃(しげあき)さんは「骨の髄のうま味を出し切るまで煮込み、濃厚で粘度を追求している。ライスと世界一合うスープを自負している」(武道家)と言う。

 「武道家弁当」について、滝坂さんは「今回の緊急事態宣言で、営業時間を短縮せざるを得なかった。たとえコロナ禍でも、今まで積み重ねてきたお客さまとのつながりを失いたくない。何よりもお客さまに喜んでいただきたかった」と販売の経緯を話す。

 1年ほど前にアルバイトがけがで入院したことが「武道家弁当」誕生のきっかけ。入院中のアルバイトから「どうしても武道家のラーメンが食べたい」との要望があり、ラーメンは持っていけないので、武道家を少しでも感じられるようにと急きょ作ったのが「武道家弁当」だった。思いの外、好評だったことから、いつか店でも出そうと考えていたという。

 武道家のライスに、ラーメンのトッピングで使うチャーシュー、のりをのせ、卵、ホウレンソウ、おしんこを添える。ラーメンのスープでも使用するしょうゆを使った「しっかり丹精込めて仕込んだ」というたれがかかっているのが特徴。「武道家のラーメンが食べたくなる味」を追求した。無料でライスを大盛りにすることもできる。作り置きはせず、注文を受けてから作りたてを提供する。

 滝坂さんは「元からあるラーメンのこだわり抜いたトッピングとラーメンに合うご飯で作っているため、おいしさのハーモニーが生まれる。そのため、お客さまからやはり武道家のラーメンが食べたくなる味だと言われる」とほほ笑む。

 今後については「武道家弁当を通してお客さまとのつながりを保ちつつ、ラーメンのテークアウトは考えていないが、緊急事態宣言が長引くようならば、日替わり弁当にも挑戦してみたい」と話す。「緊急事態宣言で再び早稲田の街全体が暗くなっている印象がある。今回の武道家弁当のように話題性のあるアクションを起こして、武道家がワセメシを活気づけ、ひいては早稲田の街を盛り上げたい」と意気込む。

 緊急事態宣言中の営業時間は11時~20時。テークアウトの「武道家弁当」のみ、試験的に23時まで販売している緊急事態宣言が解除されれば販売を終了する予定。

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