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早大近くに自家焙煎「こはぜ珈琲」 「恩送りカード」で生まれるコロナ禍でのつながり

早大近くの自家焙煎コーヒー専門店「こはぜ珈琲」の店主・谷川隆次さんがコーヒーを入れる様子

早大近くの自家焙煎コーヒー専門店「こはぜ珈琲」の店主・谷川隆次さんがコーヒーを入れる様子

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 自家焙煎(ばいせん)コーヒー専門店「こはぜ珈琲(コーヒー) 早稲田店」(新宿区西早稲田1)が早稲田大学早稲田キャンパス近くの大隈通り商店会にオープンして1カ月がたった。

早大近くの自家焙煎店コーヒー店「こはぜ珈琲」の独自サービス「恩送りカード」

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 下北沢店に続く2店舗目。下北沢店はチェーン店として約7年間営業していた自家焙煎店コーヒー専門店を店主の谷川隆次さんが2016(平成28)年に引き継ぐ形で独立した。谷川さんは約20年間早稲田に住んでおり、「住まいの近くに店を出したいと考え、数年前から店舗を探していた」という。念願の早稲田に新店舗をオープンすることとなった。

 店名の「こはぜ」は、足袋の留め具のこと。「まちと人をつなぐ場所に」という思いを込める。谷川さんは「地元に根付いた店でありたい」と話し、地域と交流できるイベントとして、映画の写真展の開催やその映画にちなんだブレンドコーヒーの販売、店内で落語の公演なども考えているという。「『早稲田ブレンド』や教授の特別ブレンドの販売、サークルとのコラボもやっていきたい」と目標を話す。オリジナルブレンドのコーヒー豆の製造に対応する。

 コーヒーを焙煎することを「はぜる」といい、「コーヒーがつくられる場所」という意味合いも込める。「作りたてのコーヒーを提供したい」という思いから、現在は下北沢店に毎日焙煎したコーヒー豆を取りに行っているが、夏ごろには焙煎機を導入予定。自家焙煎していることもあり、リーズナブルな価格で提供することができるという。谷川さんは「コーヒーは一息つくためのもの。価格を抑えることで毎日でも飲んでいただけるように提供したい」と話す。

 ドリンクメニューは、ブレンドコーヒー(230円)、本日のコーヒー(250円)、カフェラテ(330円)、コーヒーフロート(310円)など。2杯目のお代わりは80円引き。コーヒー回数券(7回分、1,400円)も販売する。ドリンク以外にも、サンドイッチ(240円)や日替わりケーキ(410円)なども用意し、テークアウトに対応する。

 店舗面積は23坪ほど、席数は22席。Wi-Fiやコンセントを完備し、オンライン授業の受講やリモートワークをすることもできる。全席禁煙。

 レジ下の壁には「こはぜ珈琲」の独自サービスである「恩送りカード」を掲示している。通常のポイントカードのように「1杯1ポイントで、12ポイントためるとコーヒー1杯プレゼント」だが、異なるのはプレゼント先が「自分以外の人」という点。送り先と送り主、コメントを記入する欄があり、送る相手は自分で決めることができる。掲示されているカードの送り先には「ジーンズをはいている人」「博士課程に在学している人」なども。条件に該当する人がレジで申告すると、サービスを受け取ることができる。受け取った人は「飲めた条件」と「お礼」を書く。

 谷川さんは「このようなご時世で、いろいろな人と集まって騒いだり、遊んだりすることができなくなったが、違った意味合いでの遊びとして使っていただければ。コロナ禍で人と人とのつながりが希薄になっているように感じているので、誰かとのコミュニケーションとして活用いただきたい」とほほえむ。

 営業時間は月曜~土曜=10時30分~21時、日曜=11時~19時。「まん延防止等重点措置」の適用期間中の月曜~土曜=20時まで。

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