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西早稲田の「DENTAL TANIZAWA」が増床 「予防治療の大切さ、知ってほしい」

西早稲田の「DENTAL TANIZAWA」のスタッフのみなさん(前列右から3番目が谷澤綾乃院長)

西早稲田の「DENTAL TANIZAWA」のスタッフのみなさん(前列右から3番目が谷澤綾乃院長)

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 早稲田通り沿いにある歯科医院「DENTAL TANIZAWA」(新宿区西早稲田3)が増床し7月22日、新たに地下フロアのクリニックを開院した。

「DENTAL TANIZAWA」が新たに増床した地下フロアの診察室

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 「DENTAL TANIZAWA」は2014(平成26)年11月に谷澤綾乃院長が開院。夫の正稔さんの実家が高田馬場で50年以上営業する「キッチン谷沢」(高田馬場2)ということもあり、地縁のある高田馬場・早稲田エリアで、路面にこだわり物件を探していた。夜の散歩中に現在の物件を見つけ、現在の場所に開院した。

 医院名は「キッチン谷沢」の流れをくむ。正稔さんは開院を機に脱サラし、歯科技工士として谷澤院長を支える。スタッフに安心して働いてもらえる環境をつくるため、将来的に託児所を併設する構想もある。スタッフで話し合った結果、夫の正稔さんが抜てきされ、保育士免許を取得した。

 予防治療の先進国であるというスウェーデンのように歯科医院がもっと身近な存在になってほしいという思いから、カフェのような居心地の良い空間に仕上げた。8人の歯科医師、7人の歯科衛生士、6人の歯科助手・受付のスタッフ全員が女性で、歯医者が苦手な人でも気軽に治療を受けられるよう配慮する。

 「スタッフやスタッフの家族が受けたいと思える治療、歯科医院にすることを意識している」と谷澤院長。昨年2月には、虫歯や歯周病の重症化予防治療を広く定着させることを目的に厚生労働省が一定の条件を満たした歯科医院を認定する「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」に認定され、同医院の目指す予防治療の体制が強化された。

 開院時から衛生的な環境構築に力を入れてきたことも認定に至った理由の一つ。器具は全て滅菌・消毒し、患者ごとに手袋を使い捨てするほか、治療時の飛沫(ひまつ)感染を防ぐ機器を導入するなどしている。新型コロナ禍における感染症対策にも役に立っているという。

 今回の増床は、気軽に来てほしいという思いにもかかわらず、患者が予約を取れない状況が多くなったことから実施。移転か近くに分院を出すか迷っていたというが、地下のテナントが空いたため内覧を行った。建物上は地下の位置付けだが、建物の裏側は地上で大きく開口した窓があることが決め手となったという。

 地下の内装は、1階の明るいカフェの雰囲気と対照的に、秘密基地のような洞窟の雰囲気にした。音楽やアロマを1階のものと変え、調光対応の間接照明で地下に潜っていくというアトラクション感や雰囲気を演出する。歯科医院ということでクリーンなイメージも確保。新たなフロアには5つの診察室、カウンセリングルーム、レントゲン室などを設置し、診察体制を大幅に強化した。

 谷澤院長は「少しでも多くの方に予防治療の大切さを知ってほしいということもあり、増床した。これまで不便をおかけしていた予約も取りやすくなると思う。歯科医院が身近な存在になれば、早期発見につながり、健康維持に役に立つ。一人でも多くの人にかかりつけの歯科医院を見つけて、気軽に定期的に通うようにしてほしい」と呼び掛ける。

 診察時間は9時30分~12時30分、14時~19時。日曜休診。予約制。

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