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宇宙テーマに事業展開の「amulapo」が「星みくじ」 きれいに星が見える場所を提案

「amulapo」がリリースした「星みくじ」をスマートフォンで利用する様子

「amulapo」がリリースした「星みくじ」をスマートフォンで利用する様子

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 宇宙の体験をテーマに事業展開する「amulapo(アミュラポ)」(新宿区若松町)が、星空がきれいに見える身近な穴場スポットを提供するウェブサービス「星みくじ」のベータ版を11月9日、リリースした。

「amulapo」がリリースした「星みくじ」を引いて表示された画面

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 「amulapo」は宇宙体験のコンテンツをxR(エックスアール)、ロボット、AIなどのICT技術を用いて制作する若手の研究者が集まる企業。「超高精細8Kバーチャル火星3DCG映像」(NHK)の制作や「令和2年度いばらき宇宙ビジネス事業化実証プロジェクト」(茨城県)、「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」(観光庁)の採択などの実績を持つ。

 「星みくじ」はウェブサイト上で、くじを引いたユーザーから半径60キロ以内の公園を穴場スポットとしてランダムに表示するサービス。天候情報により観測に適しているかを大吉、中吉、小吉、凶の運勢として表示。人工衛星から取得したデータを基に夜間光や雲が少なく、星空観測に適した場所を特定し、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県の公園のデータベースも活用する。

 60キロ以内の公園を表示するようにしたのは、新型コロナの影響で、マイクロツーリズムが注目を浴びている背景があったため。車に乗り1時間程度で行ける場所を目安にした。サービスを考える上で、電車で出掛けにくい状況、アウトドア、密を避けることなども考慮。「利用者の現在地をヒントに最もきれいに星が見える場所の提案を行う」(amulapo)という。

 「星みくじ」はシスコシステムズと慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科が共催するプログラム「Tokyo Moonshot Challenge」で、優秀賞とNTT東日本賞を受賞したことをきっかけに開発。同社の小林寧々さんが衛星データ解析、井上翔宇さん、川野孝誠さんがウェブシステムを担当した。

 小林さんは「『星みくじ』を通じて、衛星データをはじめとする宇宙開発を少しでも身近に感じてもらえたらうれしい。冬は星がきれいに見える季節なので、星みくじを使って近くの公園で星空観測を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 「星みくじ」のベータ版公開は1月9日までの予定。1日3回まで引ける。ユーザー登録すると回数制限がなくなる。利用無料。

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