高田馬場経済新聞

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表現することを諦めないで 高田馬場駅前の「カナリアミュージックスタジオ」無料開放

「カナリアミュージックスタジオ」代表の島田紀子さん(左)、責任者の藤嶋拓未さん(右)

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 高田馬場駅前のボーカルレッスンスタジオ「カナリアミュージックスタジオ」(新宿区高田馬場1、TEL 03-6380-2740)が、新型コロナ禍で、活躍の場が失われている俳優・声優・歌手・ミュージシャン・芸人など、表現活動をする人の個人練習の場所として、スタジオの無料開放を行っている。

無料開放する「カナリアミュージックスタジオ」のレッスンスタジオ

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 同スタジオは、専属講師とのマンツーマンレッスンを中心に個人のスキルに合わせたカリキュラムを作成し、レッスンを提供。ボーカルのほか、アコースティックギター・エレキギター・ベース・ドラム・ピアノなどのレッスンに対応している。2年前にレッスン室を増やすなどのリニューアルを行い順調に活動していたが、昨年の緊急事態宣言以来、スタジオで行うレッスンは激減した。

 代表を務める島田紀子さんは「ライブ・コンサート・演劇などあらゆる表現活動の場が失われている。自社のスタジオの経営も大きな影響を受けているが、活動の場を失ったアーティストたちの心が折れ表現活動を諦めるということがあってほしくないという思いが勝った。東京は特に大きい声を出せるところが少ない。仕事を失う人も多い。せめて大きい声で台詞を読んだり、歌ったり、演奏ができる場所として、稼働が減ったスタジオを無料開放することで元気になってもらいたいと思い立った」と話す。

 ツイッターで1月11日、「俳優・声優・歌手・ミュージシャン・芸人など、表現活動を生業とする方の個人練の場所としてスタジオを0円で開放します」と呼び掛けたところ、2日程度で1000リツイートを超える拡散があり想像以上の反響があるという。

 島田さんは「ツイッター上で拡散していただけること、問い合わせ対応や利用対応で実際にアーティストたちとコミュニケーションができることがうれしく、自分たちの励みにもなっている」とも。

 同スタジオの責任者の藤嶋拓未さんは「表現者にとって表現する場がないことは本当につらいこと。私たちも状況は同じ。でも今を乗り切ればきっと明るい未来がやってくると信じている。諦めないで一緒に頑張りましょう」と呼び掛ける。

 無料開放は、緊急事態宣言実施期間とされている2月7日まで。11時~20時の間で1人1室3時間。

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