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早大で小中学生向けの科学実験教室「ユニラブ」 キャンパス内に子どもの笑顔

大きなシャボン玉もつくる「いろんなシャボン玉をつくろう!」の様子

大きなシャボン玉もつくる「いろんなシャボン玉をつくろう!」の様子

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 早稲田大学理工学術院が小中学生のための科学実験教室「ユニラブ」を西早稲田キャンパス(新宿区大久保3)で8月6日、開催した。

しゃぼん玉に包まれる「いろんなシャボン玉をつくろう!」の様子=早大で小中学生向けの科学実験教室「ユニラブ」

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 「実験や工作を自ら体験することを通じて、小中学生が科学・技術に対する興味や関心を高める機会を提供するとともに、広く大学を社会に公開すること」が目的。1988(昭和63)年に初めて開催し、今回で35回目となった。これまでの参加者数は3万人を超えるという。

 「ユニラブ」は「University Laboratory」からの造語。当初はキャンパス近隣の小中学生を対象にした実験教室だったが、全国から参加者が集まるようになっている。研究室や実験室、理系のサークルが行う実験教室は、昨年の25から31に増加。教職員や学生のほか、系属校の早稲田実業学校の生徒も運営に関わる。参加者も昨年より増え、約1500人となった。

 研究のアウトリーチという位置付けもあり、毎年新しい実験を取り入れている。今年は新たに「アニメのふしぎ ゾートロープを作ろう」「宝探し!?光るプラスチックを見てみよう!!」「ドキ土器!?大きな顕微鏡でむかしの種を見てみよう!」などが、新たに加わった。

 学園祭「理工展」を運営する「理工展連絡会」が行う「実験ラリー」は5つの実験が体験できるもので、毎年人気を集めている。今年は「人工イクラ」「クロマトしおりをつくろう!」など4つの実験を入れ替えた。

 西早稲田キャンパス内の各所で、知り合ったばかりの子ども同士が和気あいあいと実験に取り組んだり、実験の結果を見て驚いたり、笑顔になったりする姿が見られた。

 理工展連絡会の「実験ラリー」に参加した小学2年生の保護者は「昨年友人が参加していて、とても楽しそうで、ユニラブのことを教えてもらった。学生さんに話しかけてもらって、楽しそうに実験に取り組んでいた」と話した。児童は「2色を混ぜたのにいろんな色になった人工イクラの実験がびっくりしたし、楽しかった。来年もまた来たい」と笑顔で話した。

 別の保護者は「理科系の実験に興味があり、いろんな大学のワークショップを探していてユニラブの存在を知った。今年は昨年までとは異なる実験を、じっくりやれて楽しそうにしていた。保護者としても、とてもありがたい企画だと思っている」と話した。

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