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ベンチャー稲門会が大交流会 起業家など150人が参加し交流を深める

「第11回ベンチャー稲門会大交流会」集合写真

「第11回ベンチャー稲門会大交流会」集合写真

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 「第11回ベンチャー稲門会大交流会」が2月18日、リーガロイヤルホテル東京で開かれ、過去最多の150人が参加した。

第11回ベンチャー稲門会大交流会の様子1

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 「ベンチャー稲門会」は早大出身のベンチャー企業経営者の組織。早大大学院経営管理研究科の東出浩教教授が発起人となり、2014(平成26)年に発足。徐々に会員を増やし、現会員は370人に達した。「日本を代表する起業家を輩出する大学を作る」をミッションに幹事、会員が一堂に会する大交流会のほかイベントやセミナーの開催、オンラインプラットフォームの提供などで、会員間の情報交換やネットワーキングを促進する。

 交流会では、ディア・ライフ社長で同会現会長の阿部幸広さん、CARTA HOLDINGS社長で次期会長の宇佐美進典さん、須賀晃一早大副総長らのあいさつ、3人の起業家によるピッチなどが行われた。

 須賀副総長は、早大を創設した大隈重信の「一身一家、一国のためのみならず、進んで世界に貢献する抱負がなければならぬ」の言葉を引用し、「利他の精神で行動する人間こそ早稲田大学が育てるべき人間。そのためにはアントレプレナーシップ教育と社会人教育等を束ねることが重要だが、大学はアントレプレナーの情報をほとんど持っていない。今日は皆さんからその情報を頂きたい。社会に貢献する皆さんと共に後輩の育成を進めていきたい」とあいさつした。

 ピッチでは、Hubbit代表の臼井貴紀さんが高齢者のコミュニケーションツール「ケアびー」事業について、アルテムの加藤憧CEOが、オーガニック抹茶のブランド越境EC事業「MATCHA STYLE」について、早大4年生でCampus Blend 代表の吉田優太さんがウェブサービス事業についてスピーチ。早大応援部のパフォーマンスに合わせて校歌を斉唱し閉会した。

 同会事務局スタッフで、2011(平成23)年11月に早大公認の学生起業サークル「NEW(Next Entrepreneurs Waseda)を立ち上げた西川雄也さんは「早大には自由な人が多く卒業すると疎遠になることが多いが、私はOB、OGとのつながりは大事だと感じている。一歩先のフェーズにいる先輩起業家から直接話が聞ける、逆に後輩に伝えられることがあるかもしれない。そういう学生と起業家をつなぐ役割としてNEWを立ち上げた。副総長と目指している方向が近いと感じた。今はITベンチャーで働いているが将来は起業したい」と話す。

 同会代表理事を務める戸塚直道さんは「学生起業家から老舗企業の経営者まで150人が集い、熱気あふれる場となった。参加者同士のつながりの深まり、コミュニティーの広がりを実感している。早稲田・高田馬場は多くの卒業生にとって第二の故郷。当会の交流会は懐かしい地を訪れる貴重な機会となり、再び活気を生む場となっている。町に恩返しをしたいという方も多い。今後も起業家に機会を提供していくことで町や社会への貢献を実現していきたい」と意気込む。

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