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早大発ベンチャー「Genics」が子ども向け口腔ケアロボット 「歯は一生もの」

口腔ケアロボット「g.eN(ジェン)」を使用する子ども

口腔ケアロボット「g.eN(ジェン)」を使用する子ども

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 早大発のベンチャー企業「Genics(ジェニックス)」(新宿区西早稲田1)が口腔(こうくう)ケアロボット「g.eN(ジェン)」の子ども向け全自動歯ブラシパーツと口腔内マッサージパーツの販売を4月17日、始めた。

口腔ケアロボット「g.eN(ジェン)」=早大発ベンチャー「Genics」が子ども向け口腔ケアロボット

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 同社は、早稲田大学先進理工学研究科でロボット工学を専攻していた栄田源さんが研究で培った技術を社会実装するため、2018(平成30年)に創業。手を動かすことなく自動で口腔ケアができる「g.eN」を開発し、製造販売してきた。

 これまで、発達性協調運動障害、筋ジストロフィー、パーキンソン病など、自力で歯磨きすることが難しい人に利用されてきた。製品を改善するため、放課後等デイサービスの事業者との連携や保護者などからのヒアリング、デモ体験やマーケティング調査を実施してきた。

 その結果、小学生の口腔ケアにニーズがあることが分かり、歯ブラシと口腔マッサージのアタッチメントパーツを小型化し、新たに発売した。これまでは13歳ごろからの利用を想定した製品だったが、小型化することで歯ブラシは6歳ごろから、口腔内マッサージは3歳ごろから利用できるようになった。

 「日常的に口が開いている」「発声・発音がしにくい」「表情が硬い」「きれいに歯が磨けない」「歯ブラシを嫌がる」「食べ物をよくかまない」などの子どもの口腔発達の課題に対応する。栄田さんは「歯は一生ものなので、小さい頃からの口腔ケアのサポートが大切」と話す。

 価格は、共有して使える「本体セット」(購入=4万9,500円、レンタル=月3,300円)、個人ごとに必要になる消耗品のフロントケース=1,650円、頬マッサージパーツ、歯ブラシパーツ=各1,320円。レンタルは6カ月ごとの契約、ケースとパーツは定期的に購入が必要。

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