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早大サークル「環境ロドリゲス」がくし販売 早大で回収した廃プラを再資源化

(左から)「環境ロドリゲス」の浦本律野さん、土田拓己さん、上平梨々香さん

(左から)「環境ロドリゲス」の浦本律野さん、土田拓己さん、上平梨々香さん

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 早稲田大学の環境サークル「環境ロドリゲス」が5月1日、回収した廃プラスチックを再資源化したくし「COMEL(コメル)」のオンライン販売を始めた。

「COMEL(コメル)」=早大サークル「環境ロドリゲス」がくし販売

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 1997(平成9)年に設立された同サークルは、「学生が主体となって、多様なアプローチから環境問題の解決に貢献する」という理念を掲げ、現在は里山や教育、海、地域活性、商品開発、キャリア、プラスチックの7つの企画を展開している。

 くしの販売は、同サークルが行うプロジェクト「Precious Plastic Waseda」の一環。「Precious Plastic」はオランダ発のオープンソースプロジェクトで、昨年10月に同サークル内の一企画として始めた。発起人で同プロジェクト代表の土田拓己さんは「高校1年生の時、『Precious Plastic』にボランティア活動で参加し、プラスチックを再資源化する楽しさを覚えた。日本でもっと『Precious Plastic』を立ち上げようという取り組みがあり、大学では広く活動ができそうだと思って始めた」と話す。

 くしに使う廃プラスチックは、早大のサークルの部室などがある学生会館に設置したボックスで回収したペットボトルキャップや、同サークルのメンバーや早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)から回収した使い捨てコンタクトレンズの空ケースで、全て早大で回収されたもの。それらを粉砕し、同サークルの学生が射出成形機を使って製造している。射出成形機や金型は「Precious Plastic」の活動もしているMEISEI(愛知県東浦町)から提供された。

 これまで環境イベントや早大でのイベントなどでワークショップを開催した際に、くしの製造体験や販売を行ってきた。全国にある「Precious Plastic」が共同でオンラインストアを立ち上げ、今回オンラインで販売するに当たって「COMB(くし)」と「MELT(溶かす)」を掛け合わせた「COMEL」という商品名を付けた。パッケージのデザインも同サークルの学生が考えた。複数のカラーを用意し、一つ一つ模様が異なる。

 土田さんは「楽しい環境活動というのが自分たちの理念。実際にくしを手に取ってもらって、これは何の飲み物のキャップからできているんだろうと想像してもらえたらうれしい」と話す。

 価格は1,000円。

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