
西早稲田駅前の激辛エスニックカレー専門店「早稲田メーヤウ」(新宿区西早稲田2)が7月4日、5周年を迎える。
定番メニュー「ポークカリー」(中盛り)=激辛カリーの「早稲田メーヤウ」が5周年
「早稲田メーヤウ」は、早大卒の高師雅一さんが発起人となり、2017(平成29)年に閉店したワセメシ(早大周辺の飲食店)の老舗「メーヤウ早稲田店」のレシピを引き継ぎオープンした店。10種類以上のスパイスを使い、「激辛」で知られる老舗の味の復活に、メーヤウのファンや早大卒業生の間で話題になった。
コロナ禍でのオープンになったことから、店で仕込む冷凍カリーやレトルトカリーの通販を展開したり、サブスクや卸先を開拓したり、新しい飲食店の形を模索してきた。2022年11月には、高田馬場駅前の芳林堂書店高田馬場店でレトルトカレーの販売を開始。「メーヤウは高田馬場民のソウルフードで、当店でも定番商品になっている。毎月買いにきてくれる方もいるほど人気」(芳林堂書店高田馬場店)という。
2023年12月には社名を早稲田メーヤウに変更。2024年1月には「メーヤウ早稲田店」時代に早大三大行事「本庄~早稲田100キロハイク」とのコラボメニューだった、より辛さを追求した「100辛チキンカリー」を1日限定で提供。同年2月には看板メニューの「ポークカリー」に入れる豚肉を倍増するなど、新しいことに取り組んできた。今年6月には、学生証の提示で、カリーとラッシーのセットを1,000円で提供する学割サービスを始めた。
高師さんは「冷凍カリーのOEM化やフランチャイズなどで成長を目指していた時もあった。メディアの露出も積極的にしていたが、『メーヤウらしくない』との意見を頂くこともあり、新しいメーヤウと以前のメーヤウの差分に悩むことが多かった」と話す。
今年3月に勤めていた会社を退職し、より事業に注力することにした高師さん。「5年がたち、単なる成長志向ではなく、長く続けていくことにフォーカスすることにした。OEMもやめて、自分たちで冷凍カリーを内製し、お客さんに届けるようにした。注文も増えてきている」と話す。
メニューは「インド風ポークカリー」(1,400円)、「インド風チキンカリー」(1,200円)、「インド風激辛チキンカリー」(金曜・土曜限定、1,400円)、「タイ風グリーンカリー」(1,200円)、「タイ風レッドカリー」(1,000円)。ライスは少なめ=200グラム(50円引き)、普通盛り=270グラム、中盛り=350グラム、大盛り=450グラム(100円増し)、ルーのみ(100円引き)から選べる。辛さを和らげるラッシー(350円)も用意する。
高師さんは「店とは別にITの会社も経営しているので、その知見で店舗運営の課題を解決していきたい。地道に続けて、メーヤウの味を残していければ」と意気込む。
営業時間は11時30分~15時。日曜定休。5周年を記念して、7月5日は全ての単品カリーメニューを555円で、2種盛りカリーを777円で提供する。