
ストリートピアノの大学版イベント「第8回キャンパスピアノ」が7月2日、「早稲田大学国際文学館(通称=村上春樹ライブラリー、新宿区西早稲田1)で開催された。主催は早稲田大学政治経済学術院。
「第8回キャンパスピアノ」の様子 その1=早大でストリートピアノの大学版イベント
2021年のコロナ下に、政治経済学術院が主催したコンペ「『つながる』イベント」で最優秀賞を受賞し、同年末に第1回を開催した。企画したのは当時の政治経済学部の学生で、現在は約10人の学生スタッフが引き継いで、毎年7月と12月に開催している。
学生スタッフの西垣七夏さん(政治経済学部3年)は「現在は学生と教職員、OG・OB、さらには地域住民の方とのつながりを意識して開催している。誰でも参加できるイベントで、毎回楽しみに来場してくれる方もいて、そういった方への感謝も込めている」と話す。
同館の地下1階に併設するカフェ「橙子猫-ORANGE CAT-」で行われた。使用したグランドピアノは、作家の村上春樹さんが経営していたジャズ喫茶「ピーターキャット」に置かれていたもので、普段は展示物として演奏ができないようになっている。約60人が来場し、そのうち約20人がクラシックやジャズ、Jポップなど幅広いジャンルの楽曲を演奏した。村上春樹さんにちなんだ楽曲を演奏する人や、楽器を持ち込みデュエットで演奏する人などもいた。
当日限定で「橙子猫-ORANGE CAT-」とのコラボメニューも販売。今回はピアノの鍵盤をイメージし、アイスココアにマシュマロとチョコレートソースをトッピングしたドリンクを提供した。
学生スタッフの柴田海さん(政治学研究科博士課程2年)は「キャンパスピアノイベントを通じて、音楽は共通の感情を表現し、言語の壁を越えて多様な背景を持つ早稲田生や教職員らが交流することができる、早稲田文化に欠かせないものだと感じた」と話す。