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高田馬場の「松石」が「出汁かき氷そば」 「ネタではなく、きちんとした食事で」

「出汁かき氷そば」を作る「松石」店主の石田正徳さん

「出汁かき氷そば」を作る「松石」店主の石田正徳さん

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 高田馬場駅前の「立ち喰(ぐ)いそばうどん松石」(新宿区高田馬場1)が7月1日から、夏限定メニュー「出汁(だし)かき氷そば」(830円)の提供を始めた。

たれをかけた「出汁かき氷そば」=高田馬場の「松石」が「出汁かき氷そば」

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 昨年9月にオープンした同店は、「昭和の古き良き立ち食いそば店」がコンセプト。「粗挽(び)き」「田舎」「白」「黒」4種のそばときしめん、うどんを提供し、スタミナそばや塩そばなどのメニューも開発している。

 自身も立ち食いそば好きという店主の石田正徳さんは「これまで提供してきた冷やしそばを超える、より満足できる冷やしを提供したいと思い、商品開発を始めた。冷凍庫でつゆを凍らせて氷を作ることも試したが、塩分があるので、うまく凍らなかった」と振り返る。

 ジュースなどを液体から直接かき氷にできる業務用の自動スノーフレークアイスマシンを知った石田さん。「これならつゆをシャリシャリのかき氷にできるかもしれないと思い、思い切って購入した」(石田さん)という。店の名物になっているつゆ「白い松汁」「黒い松汁」をどう使うか、かき氷のシロップに相当するたれや添え物をどうするかなど試行錯誤して、メニューを完成させた。

 「見た目はネタっぽいが、きちんとした食事として提供したかった。リピートしてくれる人もいて、うれしい」と石田さん。麺は更科の「白」を使い、自動スノーフレークアイスマシンで作った氷で締める。「白い松汁」「黒い松汁」を混ぜたハーフのつゆを器の底に入れ、そばをのせた上に、「白い松汁」で作る白いかき氷を山になるように重ねる。

 たれは、生卵、ノリのつくだ煮、どろどろにした昆布だし、たぬき(天かす)、刻みノリ、ワケギで作る。客にまぜてもらって、かき氷の上からかけてもらうことで、かき氷らしさを出した。添え物には、トリュフオイルを使う肉を用意。牛肉、豚肉、鶏肉から選べる。石田さんは「かき氷は最後食べ切るまでに飽きてしまうことがある。肉で味変を楽しんでもらえれば」と話す。「これをきっかけに、夏の限定メニューをまた開発していきたい」とも。

 営業時間は7時~21時。日曜・祝日定休。「出汁かき氷そば」の提供は「猛暑が終わるまで」(石田さん)という。

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