
早稲田大学(新宿区戸塚町1)の見学ツアー「早稲田大学キャンパスツアー」が7月7日、36周年を迎えた。
早稲田キャンパスツアーの様子=早大「キャンパスツアー」が36周年
同ツアーは、より多くの人に早大に親しんでもらうための大学開放の取り組みとして、1989(平成元)年7月7日に始まった。大学の見学ツアーは当時、日本では初の試みだったという。当初から現役学生がツアーガイドを務め、早大の歴史やキャンパスの見どころを案内する。
昨年度は早稲田キャンパスと戸山キャンパスのツアーに、中高生やその保護者、卒業生、海外旅行客など約1万9000人が参加。今年2月には両キャンパスのツアー参加者が累計40万人を突破した。西早稲田キャンパスや所沢キャンパスでもツアーを行うほか、英語でのツアーも常設している。
現在、現役学生のツアーガイドは研修生を含め60人。大学が賃金を支払う「スチューデント・ジョブ」形式で、約半年間に及ぶツアールートの台本の習得や各ガイドスポットでの予行演習などの研修を経て、正式にガイドとしてデビューする。コロナ下では学生ガイドのアイデアを基に、オンラインツアーやVRツアーコンテンツの提供を始めた。
ツアーガイドを務める文学部2年の学生は「自分の通う大学を紹介できることに魅力を感じ、キャンパスツアーガイドになった。参加者の方から『早稲田大学に入りたくなりました』と声をかけてもらうことが多く、自分のツアーが早稲田大学を目指すきっかけになっていることに喜びを感じている」と話す。
キャンパスツアーは実施日の60日前、10時から予約を受け付ける。団体ツアーも行う。