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昨年準優勝の早大「鳥人間プロジェクト」が会場に向け出発 初の旋回を目指す

今年のテストフライトの様子(写真提供=WASA)

今年のテストフライトの様子(写真提供=WASA)

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 「早稲田大学宇宙航空研究会 鳥人間プロジェクト」が7月24日夜、「鳥人間コンテスト2025」の会場に向け、早稲田大学戸山キャンパス前を出発した。

WASAのメンバー=昨年準優勝の早大「鳥人間プロジェクト」が会場に向け出発

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 早稲田大学宇宙航空研究会(WASA)は1965(昭和40)年創設の早大公認のものづくりサークル。「鳥人間コンテスト」の出場を目指す「鳥人間プロジェクト」のほか、「天文プロジェクト」「電装プロジェクト」「ロケットプロジェクト」があり、インカレで日本女子大学など他大学の学生も所属する。

 1985(昭和60)年から「鳥人間コンテスト」に出場しており、今年30回目の出場となる。昨年3年ぶりに出場し、チーム記録を大幅に更新する1万5000メートルを超えるフライトで、人力プロペラ部門の2位に輝いた。

 設計の和田慎之助さんは「去年の機体のいいところは引き継ぎ、変えた方がいいところは改良した」と話す。主翼が真っすぐになるよう精度を高め、主翼の断面を自分たちで考案。部分的に発泡素材からカーボン素材に置き換えることで機体強度も高めた。翼長はパイロットの体重に合わせて、昨年の32メートルから34.3メートルに変更。「機体はパイロットに合わせたオーダーメード」(和田さん)という。

 昨年10月に設計を始め、今年6月から富士川飛行場やホンダエアポートでテストフライトを行った。今年は滑空順が11番目となり、暑さや強風が懸念されるため、パイロットの野地陽葵さんは対応できるよう準備を進めてきた。野地さんは「昨年、先輩たちが準優勝されたので、今年のプレッシャーはとても大きい。これまでのトレーニングやテストフライトの成果を存分に発揮し、WASA初の旋回を達成できるように頑張りたい」と意気込んだ。

 24日17時ごろ、新大久保にある作業場所から運搬のために分解した機体を、メンバーで手分けして西早稲田キャンパス横に用意したトラックに運び込んだ。その後、早大戸山キャンパス前に集合し、会場の彦根市に向けて、22時40分ごろに出発した。出発時、メンバーからはリラックスした表情も見られた。代表の田中万丈さんは「結果を残せるようにベストを尽くしたい」と意気込んだ。

 人力プロペラ部門は7月26日6時15分から「鳥人間コンテスト2025」のユーチューブチャンネルでライブ配信し、鳥人間プロジェクトは11番目に出場する。

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