
早大近くの油そば専門店「武蔵野アブラ學会(がっかい)早稲田総本店」(新宿区西早稲田1)、「武蔵野アブラ學会早稲田別館」(喜久井町)が7月28日、ポイントカード機能のあるスマホアプリの提供を始めた。
武蔵野アブラ學会の「冷やし油そば(大盛り)」=「武蔵野アブラ學会」のポイントカードがアプリ化
濃厚さを追求するレギュラーメニューの「武蔵野油そば」(並盛り、大盛り=780円)、「特濃油そば」(並盛り、大盛り=900円)が早大生からも人気で、行列のできるワセメシ(早大周辺の飲食店の創業)の店として知られる。代々木、明大前、吉祥寺、神田にも店舗を展開する。
これまでポイントカードは紙製で、ノーマル、ノーマルで20杯食べると提供するゴールド、ゴールドで30杯食べると提供するブラックの3つのランクを展開してきた。ゴールドとブラックでは、トッピングやライス食べ放題、黒ウーロン茶1杯などが無料になる特典が受けられる。ブラックは、一緒に行った別の客もサービスが受けられることから、ブラックを目指すファンも多かった。
木村考宏社長は「年に10回は、『洗濯機で洗ってしまった』という連絡を受けていた。他にも紛失だったり、スタンプが消えたり、紙ならではのトラブルも多かった。店ではキャッシュレス決済を導入しており、財布を持たずに来店するお客さまが多くなってきたこともあり、このタイミングでアプリ化することにした」と話す。
アプリでは、新たにランクにシルバー(ノーマルで20杯)が加わり4段階となるほか、これまでスタンプが付与されなかったブラックでもスタンプをためることができるようになった。ブラックでスタンプをためると、オリジナルグッズなどを進呈するほか、毎日アプリを開いてもらえるように、クーポンなどが当たるスクラッチ機能も付与する予定。通販、限定メニュー、キャンペーン情報も提供する。
アプリの提供開始に伴い、紙のポイントカードは廃止する。紙のポイントカードを持っている人は同じランクのカードに移行できる。10月末までは、紙のノーマルでポイント20個集めれば、アプリのシルバーではなく、ゴールドへ移行できる。
木村社長は「僕たちが子どもだった昭和の時代、夏休みにラジオ体操に行ってスタンプがもらえるのが楽しかったので、これまで紙のポイントカードにこだわってきた。時代の流れもありアプリにすることにしたが、これまで以上にスタンプを集める楽しさを提供できれば」と意気込む。
営業時間は、早稲田総本店=10時30分~翌2時、早稲田別館=10時30分~23時(日曜は11時30分~21時)。