
早大通りのイタリアン&ハワイアンレストラン「イル・デ・パン」(新宿区早稲田鶴巻町、TEL 03-3203-8191)が8月9日で閉店する。
「イル・デ・パン」外観=早大通りで39年、イタリアン&ハワイアンレストラン「イル・デ・パン」が閉店
白井達昌さん、香織さん夫婦が1986(昭和61)年8月、早大通りに開いた同店。達昌さんは「それ以前は近隣で中華料理店を営んでいたが、バブルの影響で移転せざるを得なくなった。ケヤキ並木が美しい早大通りでの出店が決まり、この立地ならイタリアンレストランがいいと考えた」と話す。店名は新婚旅行で訪れたニューカレドニアの島の名。フラダンスを愛好する香織さんの希望で鮮魚をハワイ料理のポキでも提供するなど、少しずつハワイ料理を増やし、15年ほど前にイタリアン&ハワイアンレストランを名乗るようになったという。
早稲田大学早稲田キャンパス正門から近く、常連客には早稲田大学の教員、職員、学生なども多く、貸し切りパーティーや学内へのケータリングなどにも対応してきた。テナントビルの建て替え計画に伴い、1カ月ほど前に閉店を知らせる張り紙を店頭に掲示したところ、教授らが中心となり「イル・デ・パンに感謝する会」が開かれるなど、閉店を惜しむ人たちの予約や来店が増えているという。
同店以前から50年以上、かいわいで飲食店を営む白井さんは、早大通り商栄会の会長や歩行者天国の早大通りで開催する鶴巻町フェスティバルの実行委員長も務める。
白井さんは「これまで地域の方々やお客さまに支えられてなんとかやってこられた。近いうちに必ず近隣で新店をスタートさせるので、引き続きご愛顧いただきたい」と呼びかける。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~21時。日曜祝定休。