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10年ぶりに新宿諏訪神社の宮みこし巡行 「立ち会うことができ、うれしい」

宮出しの様子

宮出しの様子

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 新宿諏訪神社(新宿区高田馬場1)の宮みこしが近隣を巡る「神幸祭(しんこうさい)」が8月23日・24日、10年ぶりに行われた。

当日の様子 その1=10年ぶりに新宿諏訪神社の宮みこし巡行

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 約1200年の歴史を持つ同神社。高田馬場、大久保、西早稲田2丁目、新宿7丁目、百人町4丁目、下落合1丁目の総氏神で、例大祭が8月の「お諏訪さまの日」である27日前後の週末に行われ、高田馬場の夏の風物詩となっている。例大祭では5年ごとに宮みこしが近隣を巡る「神幸祭」が行われてきたが、2020年は新型コロナの影響で中止になった。

 1873(明治6)年に製作されたと伝えられる新宿諏訪神社の宮みこし。10年ぶりの出番に修繕が行われ、担ぎ棒の漆を塗り直すなど、当日に向けて準備してきた。24日の8時30分ごろから境内で行われた神事、組頭集の木やり歌の後、地元の諏訪町会の担ぎ手などにより、宮出しが行われた。

 午前は、新宿諏訪神社前から諏訪通り、明治通り、大久保通りなどを練り歩き、午後は14時ごろに諏訪通り沿いの沢村屋(高田馬場4)前を出発、小滝橋交差点を経由し、早稲田通りから高田馬場駅前に到着。その後、駅前通りから諏訪通りに戻り、玄国寺を経由して、新宿諏訪神社に戻った。玄国寺からは各町会の高張ちょうちんが一堂にそろい、祭りのクライマックスを演出した。

 宮みこしの前には、昨年から例大祭に参加している「大森囃子(はやし)会」がおはやしを奏でた。担ぎ手たちのかけ声とともに、祭の雰囲気が鳴り響く様子に、道中では多くの人が足を止め、その様子を見守った。各町会の神酒所では、町内みこしや子どもみこしなどが飾られ、祭に華を添えた。各町会の担ぎ手と親交のある他の地域の担ぎ手も参加し、祭りを盛り上げた。

 高田馬場駅前から新宿諏訪神社に戻る道中、清和会で同祭実行委員長の一人である星野高行さんは「今日は暑い中、大勢の人に来てもらって、ここまで無事にもらいごと(トラブル)もなく、大変ありがたい。これからの宮入りに向けて、最後盛り上げていきたい」と話した。

 両日にわたり境内では約30の露店が出店。日暮れごろから子ども連れの家族や中高生が境内を埋め尽くすほど集まり、夏の楽しい思い出づくりをする様子が見られた。

 祭りを終え、地元・諏訪町会の白子君代会長は「10年ぶりということもあり、感無量。立ち会うことができてうれしい。子どもたちも喜んでいると思う」と話した。

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