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芳林堂書店で飛鳥部勝則さんトークショー 復刊企画をきっかけに15年ぶり新刊

飛鳥部勝則さん

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 飛鳥部勝則さんの15年ぶりの最新長編作品「抹殺ゴスゴッズ」(早川書房)の発売記念トーク&サイン会が9月6日、芳林堂書店高田馬場店(新宿区高田馬場1、TEL 03-3208-0241)で行われた。

サイン会の様子=芳林堂書店で飛鳥部勝則さんトークショー

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 芳林堂書店を運営する書泉グループは2023年、版元から買い切って希少本を重版・復刊する企画「芳林堂書店と、10冊」において、中古本に4万円近い値段が付いていた飛鳥部さんの「堕天使拷問刑」を復刊。同書店ではこれまで飛鳥部さんの7作品を復刊したほか、2024年12月には短編小説「フィフス」の同人誌を発売した。書泉と芳林堂書店での飛鳥部さん作品や関連商品の販売数は2万点を超えるという。

 飛鳥部さんは「復刊企画は最初イメージが湧かなかったが、企画が具体化してくると読者の方が支えてくれて、反響がすごかった。新刊は復刊企画のおかげ」と話す。復刊を企画した店長の山本善之さんは「新作を書いてほしいというファンの応援があって、ようやく発売された。読むことができるだけでうれしい」と話す。

 「抹殺ゴスゴッズ」は「神と迷路」がテーマのミステリー作品。ゴシックのキーワードがテーマの「ゴシック復興3部作」シリーズの「鏡陥穽(かがみかんせい)」「堕天使拷問刑」「黒と愛」に続く作品で、同シリーズは新たに「ゴシック復興4部作」と位置付ける。価格は3,630円。四六判ハードカバー、656ページ。

 トークショーには約50人が参加した。ゲストに有志サークル「非実在探偵小説(エアミステリ)研究会」の麻里邑(まりむら)圭人さんを迎え、「抹殺ゴスゴッズ」の内容に沿ってトークを展開した。トークショーの後はサイン会を行った。

 「新刊を出すに当たって、必ず原稿1000枚は書くこと、今までの作品より120%ぐらい良い作品を書くこと、そして本物を書くことを決めていた」と飛鳥部さん。「新刊は期待してくれている人に向けて書いた。読者の後押しがあったおかげ」とも。

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