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早大、南門外に新コモンルーム 「社会への貢献を考える場」で模範国民造就

(左から)GCCセンター長の松居辰則さん、早大総長の田中愛治さん、早大副総長の須賀晃一さん

(左から)GCCセンター長の松居辰則さん、早大総長の田中愛治さん、早大副総長の須賀晃一さん

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 早大は9月30日、「グローバルシティズンシップセンター」(GCC)の理念を体現する場「GCC Common Room(コモンルーム)」を、早大南門通り沿いの早大早稲田キャンパス27号館にオープンした。

室内の様子 その1=早大に「GCC Common Room」

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 早大は150周年を迎える2032年以降の姿を見据えた「150周年記念事業」において、「世界人類に貢献する大学」にするため、建学の精神に対応する3つのグローバルセンターを設置。そのうち、GCCは人類への貢献に向けたビジョンの旗振り役として2024年4月に設立した。

 早大の田中愛治総長は「建学の精神の一つ『模範国民の造就』は、大隈重信の言葉『一身一家一国の為(ため)のみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ』の代名詞。大隈が最も大事にしていた貢献を追求する場としてGCCを設立した。GCC Common Roomは、それを象徴する場であり、ここに学生や教職員ばかりでなく、地域の皆さんや広く社会の皆さんと共に、社会への貢献を考える場になる」と話す。

 早大南門通りに面するGCC Common Roomは「社会との接点」との設計思想の下、大きなホワイトボードウオールを配置するほか、外との境界線をガラスとベンチで構成。開かれた場として、社会について考える場となることを意図しているという。室内では大隈の言葉を掲示するほか、GCCの活動の発信などを行う。

 面積は約200平方メートル。予約席とフリー席を合わせて約100席を用意する。学生や教職員が自学自習やグループワークなどで自由に使えるようにするほか、GCCのミッションの一つ「人間的力量」教育に関する科目などを行う。

 GCCセンター長の松居辰則さんは「多くの方が集い、早稲田らしい貢献が創発されることを期待している。GCC Common Roomに行けば貢献に関する何かが見つかるというように、誰でも新しい貢献を経験できる場にできれば」と話す。

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