
高田馬場に本店を構える「東京三協信用金庫」(新宿区高田馬場2)が10月12日、創立100周年を迎える。
1925(大正14)年、「有限責任戸塚町信用組合」として設立。1949(昭和24)年には「東京建築信用購買利用組合」「共隆信用購買利用組合」と合併し「東京三協信用組合」となり、1951(昭和26)年には信用金庫法の施行に伴い「東京三協信用金庫」へと改組した。
現在は新宿区、中野区、杉並区、豊島区、西東京市、調布市、府中市に12店舗を展開。2023年12月には、高田馬場の本店をリニューアルオープンした。
2025年3月末時点の常勤役職員数は180人、会員数は1万200会員、出資金は9億円。預金残高1,899億円、貸出金残高1,091億円。
創立100周年記念事業の一環として10月6日から、新宿区、新宿区染色協議会の協力を得て「染めの王国新宿」振袖展示会を本店2階で開催している。新宿区が「はたちのつどい」会場で無料貸し出しをする同会会員が制作した振袖のうち12着を展示し、11人の職員が日替わりで、振袖姿で接客する。今月12日まで。
振袖姿の職員の1人は「入社6カ月の新入職員として、100周年イベントに関わることができること、素晴らしい着物を着る機会を与えてもらえたことに感謝している。着物を間近に見ることは少なくなっている。展示会で色鮮やかさや意匠の美しさを身近に感じていただければ」と話す。また別の1人は「地域のお客さまと関わる機会を得て、皆さまのお役に立てるという実感があった。関係者の方々の笑顔を見てうれしく思った。これからも地域と金庫の発展のために力を尽くしたい」と話す。
10月14日~17日には全店で来店者にハンカチタオルを進呈するほか、本店では10月12日に開催される「高田馬場まつり」で子どもを対象に100周年記念のオリジナル貯金箱を進呈する。
中島久喜理事長は「地域の皆さま、取引先の皆さまの支えがあってこその100周年、本当に感謝している。地域に根差した金融機関として地域の方々をお助けすることが私たちの仕事。地域の発展こそが金庫の発展であるということをしっかりと受け止めて今後も取り組んでいく」と話す。