
高田馬場駅前に瞑想(めいそう)スタジオ「瞑想空間 かんおけin」(新宿区高田馬場1)が10月1日、オープンした。
棺おけにふたをして窓を開けた状態=高田馬場に「瞑想空間 かんおけin」
代表の田村康子さんは、祖父母や両親が他界し、自分も年を重ねることで「死を意識することが多くなった」という。「老若男女がいずれ迎える人生の終末に思いをはせながら、自分自身と静かに対話するひとときを体験できる場を作ろうと思った」と振り返る。
死について話をすることが目的の集まり「デスカフェ」に参加したり、模擬納棺式を経験したりする中で、スタジオの形を考案していった。「体験会では、白装束に着替えて棺おけに入ったりもしたが、時間がもう少し長くてもいいなと感じた」と田村さん。体験者が気持ちを整理できるようにと考え、瞑想の要素も取り入れることにした。
スタジオ内には白木の棺おけを5基用意。参加者が棺おけに入ると、窓を開けた状態でふたをする。一日の空の流れを表現した映像が天井に投影され、ヒーリング音楽が流れる中で、参加者は30分の瞑想体験をする。
田村さんは「窓を全て閉めるとしんどいかなと思い、開けるようにした。閉めてほしい方には閉める対応もしている。いかなる宗教とも関係ないので、映像と音楽はスピリチュアルな感じにならないものを選んだ」と話す。
「銭湯のように来た人がそれぞれの楽しみ方ができる場所を提供したいと思っている。皆さんに好きに瞑想してもらえるとうれしい。少し寝てもらってもいいので、気軽に楽しんでいただければ」と呼びかける。
18歳以上、身長185センチ以下、体重90キロ未満が対象で、精神的、身体的に健康で、閉所が苦手でないことが条件。開始時間は11時、13時、15時、17時の1日4部制。各回の5分前までに来店が必要。所要時間は45分で、瞑想は30分。月曜・火曜定休。料金は2,000円。