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早大サークル「ドラえもん研究会」が20周年記念会誌 20回目の「ドラ検」も

「早稲田祭2025」に出展した「ドラえもん研究会」のメンバー

「早稲田祭2025」に出展した「ドラえもん研究会」のメンバー

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 今年20周年を迎えた早大公認サークル「早稲田大学ドラえもん研究会」が20周年記念会誌を11月1日、早大の学園祭「早稲田祭2025」で頒布した。

記念会誌と赤本をモチーフにした過去問題集=早大サークル「ドラえもん研究会」が20周年記念会誌

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 「仲良しだった4人のグループから始まった」(同会)という2005(平成17)年設立のインカレサークルで、現在は約80人が所属。2006(平成18)年から独自に「ドラえもん検定」を制作し、「早稲田祭」などで毎年試験を行ってきた。昨年の早稲田祭では、過去18年分の「ドラえもん検定」をまとめた「赤本」をモチーフにした過去問集を頒布し、話題になった。

 幹事長の春原泰知さんは「20周年を迎えたことで、次の20年へ伝える役目を感じたことから、サークル史を調査することにした」と話す。歴代の幹事長に連絡したり、残されていた過去のメールやツイッター(現X)の投稿を調査したりすることで、同会の年表を記念会誌に掲載する準備を進めてきた。

 検定担当の川瀬陽太さんは「過去のメールが残っていて、ありがたかった。膨大な量があり、重要な点のピックアップやメールとツイッターで食い違いがあった時の検証が大変だった」と振り返る。59ページの年表には「ドラえもん研究会史」のほか、「ドラえもん史」「一般の出来事史」も併記し、時代の流れを把握しやすくした。昨年発行した過去問集を作る際に18年分の過去問が残っていたことも、記念会誌を作るモチベーションになったという。

 記念会誌には、藤子・F・不二雄のチーフアシスタントだった漫画家のむぎわらしんたろうさんへの質問コーナー、同会に所属していた小説家の新名智さん、早大在学中からアニメ「ドラえもん」の脚本に関わった脚本家の小林英造さんの寄稿のほか、「歴代幹事長座談会」「ドラえもん検定傑作選」、881人から回答を得た「好きな映画ドラえもんランキング」なども掲載。360ページを超える冊子にまとめた。

 早稲田祭当日は、初級、中級、上級に加え、今年から追加された初中級の4段階の「ドラえもん検定」を受検する人や記念会誌を求める人で長蛇の列ができた。2日間で2500人以上が検定に参加し、合格率は初級=100%、初中級=81.8%、中級=29.4%、上級=0%だった。ドラえもんの身長にちなみ上級の合格点は、200点満点で129.3点となっている。

 春原さんは「人数も増えてきたことで、幹事長として運営方針を迷ったこともあったが、今回サークル史をひもとくことで、創設時はのんびり、ゆるゆるやっていたことが分かった。創設の理念の下、個性を大切にしていこうと思うきっかけになった」と話す。川瀬さんは「ドラえもん検定は当会の核。問題の作り方の手順を含め、下の世代にどう伝えていくかが課題だと思っている。20年くらいは使える引き継ぎ資料を今後作っていければ」と意気込む。

 BOOTHの同会通販サイトで販売する。価格は3,000円。

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