新宿区立高田馬場地域交流館(新宿区高田馬場1)が11月10日、鶴巻図書館(新宿区早稲田鶴巻町)の廣谷健太郎副館長を講師に迎え「薬草・ハーブの基本講座」を開いた。
高田馬場地域交流館は、60歳以上の高齢者を対象に、健康増進・介護予防に向けた活動や生きがいづくり活動の場として新宿区が設置する施設。定期的なサークル活動のほか、入浴や居場所の提供、健康、介護予防、趣味などの企画事業を行っている。
今回の企画のきっかけは、日本園芸協会認定の「薬草ガーデンマスター」の資格を持つ廣谷さんが鶴巻図書館で講座を開催したこと。高田馬場地域交流館の富永和宏館長は「薬草・ハーブの講座は当館利用者のニーズが高いと感じ、廣谷副館長に講師を依頼したいと考えた」と話す。両館の館長、副館長の資格や活動を生かした事業を「高田馬場地域交流館×鶴巻図書館」連携企画として立ち上げた。
初回となった今回の講座には定員の20人が参加し、薬草・ハーブの基礎知識、安全に利用するための知識、入手方法・栽培方法、利用法を学ぶ座学と、匂い袋、入浴剤、香水の調合実践を行った。
廣谷さんは「鶴巻図書館以外での講座は初めてで緊張したが、無事終えることができてほっとしている。実践では当館の利用者と交流館の利用者の方が言葉を交わしながら楽しそうにされていたことが印象深い」と振り返る。
富永さんは「定員を上回る多くの参加希望をいただいた。鶴巻図書館でも告知をしていただいたことで初めて来館される方の参加も多く、当館を知ってもらう機会になった。区内施設の連携企画として手応えを感じている」と期待を込める。
来年1月8日には、演芸活動を行う芸人でもある富永さんを講師に「2代目東京コミックショウ講座と演芸~芸人の世界 芸人の暮らし~」を鶴巻図書館で開催する。