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早大サークル「ロータリーの会」が駅前広場を24時間密着 多様な利用者明らかに

清掃活動を終えた「ロータリーの会」のメンバー

清掃活動を終えた「ロータリーの会」のメンバー

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 早稲田大学の公認サークル「ロータリーの会」がユーチューブチャンネルで「【完全密着】24時間ロータリー」を11月4日、公開した。

にぎわう夜の高田馬場駅前ロータリー広場=早大サークル「ロータリーの会」が駅前広場を24時間密着

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 ロータリーの会は、さまざまな人の交流の場になっている高田馬場駅前ロータリー広場のごみや吸い殻のポイ捨て問題の解決に取り組む学生サークル。「あしたのロータリーをつくろう」をキャッチコピーに、散乱ごみ問題を解決することで、「ロータリー新文化」をつくり、高田馬場のシンボルにすることを目指している。

 2020年8月の集計開始以来、たばこの吸い殻=約26万本、アルコールなどの缶=約6万本、瓶=約6000本、ペットボトル=約1万本を回収してきた。学会での発表や地元の商店街、地域、企業、他の早大サークルなどと協働しながら活動を続けている。

 「【完全密着】24時間ロータリー」は、ロータリー広場を誰が、どれだけ利用しているのかを明らかにする取り組み。10月10日の22時から翌11日22時までサークルのメンバーが交代で、ロータリー広場の様子を撮影したり、アンケートを取ったりした。動画は14分22秒。編集を担当した舛井勇介さんは「くぎ付けになって見てもらえるように、カットを多く使いテンポが良くなるように工夫した」と話す。

 動画では終電を過ぎると早大生をはじめとする学生が少なくなったり、深夜2時ごろには近くのホテルに宿泊していた外国人観光客がロータリー広場に人が集まっているのを見てお酒を飲みに来たり、日中は喫煙をするために近くで働く人や専門学校生、留学生が多く利用したりしている様子を捉えた。アンケートを担当した田中勇誠さんは「できるだけいろんな人に声をかけるようにした。ロータリー広場の中と外で、ポイ捨てに対する抵抗感に違いがあることも分かり、示唆深かった」と話す。

 動画は11月1日、2日に開催された早大の学園祭「早稲田祭2025」の教室企画で先行上映し、延べ約900人が来場。来場者と話をする中で、昔のロータリー広場の様子やエピソードなどを聞くことができた。

 ロータリーの会幹事長の三好遥さんは「当会の活動は清掃活動ではなく、問題提起を主軸にしている。直近ではXで1800万インプレッションを超える大きな反響があり、早大生の問題として認知が高くなったように思う。しかし、今回の動画を通じて、ロータリー広場は早大生だけが利用しているわけではないことも明らかになった。いろんな方と一緒にこの問題を解決できるように、これからも取り組んでいければ」と意気込む。

 ロータリーの会の清掃活動は週2回、火曜は8時30分から、金曜は22時から行っている。

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