早稲田大学が11月26日、早大早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1)で、「早稲田オープン・イノベーション・フォーラム2025(以下、WOI’25)を開いた。
Pestalozzi Technology の井上友綱さんのプレゼンの様子=早大でオープン・イノベーション・フォーラム
人文社会科学から理工系までを横断する「総合知」を強みとし、2025年から本格始動した全学的研究体制「グローバル・リサーチ・センター(GRC)」を中心に、産学連携・人材育成・知財創出・ベンチャー育成を一体的に推進する同校。フォーラムはその一環として、最先端の研究成果の社会発信と新たな共創の促進を目的に、研究者、企業、学生が一堂に会し、大学の「総合知」を社会と共有する新たな共創の形の発信を行う。
包括協定を締結し研究連携を進める三菱電機情報技術総合研究所副所長、文理融合型研究をけん引する同大人文社会科学・理工系研究者が登壇するパネルディスカッション「総合知による人類への貢献~日本人の“Well-Being”を科学する」、産業界のトップ企業の経営者による「企業や組織におけるAIの活用~教育機関への期待」と題したリーディング企業経営者による座談会のほか、同大発のスタートアップや産学包括連携による取り組みの紹介を行った。
先端研究紹介ブースでは、次世代ロボット研究機構が研究開発を進める人共存型AIロボット「AIREC(アイレック)」の実機展示ブースなど49のブースで、企業や研究者と参加者が直接交流できる機会を提供した。
大学発スタートアップによるプレゼンテーションでは、早稲田ベンチャーズ パートナーの大野聡子さんをコメンテーターに、「ことば侍」の山田凌央さん、「Urth(アース)」の田中大貴さん、「VETA(ヴィータ)」の原健人さん、「Pestalozzi Technology」の井上友綱さんら学生起業家を含む4者が登壇した。
大野さんは「まさにここは人材のるつぼであることを感じた。早稲田の人材が、彼らの持ちうるノウハウ、技術、人材を総合的に生かして社会に貢献していくことが当校の新しい姿だと考えている。この流れがますます加速することを願っている。こうしたエコシステムを広げていくために一番有用な方法は使ってもらうこと。皆さまに使ってほしい」と来場者に呼びかけた。