早稲田大学の学部卒業式、芸術学校卒業式および大学院学位授与式が早稲田アリーナ(新宿区戸山1)で3月25日、26日に開かれた。
毎日手と口で「紺碧の空」を演奏し続けた山下萌さん=早大で卒業式・学位授与式
広域高田馬場圏の春の風物詩になっている早大の卒業式。今年はあいにくの雨天だったが、はかまやスーツ姿の卒業生が友人や家族、先輩後輩と歓談する姿が多く見られた。早大近くにある早大生なじみの飲食店(総称ワセメシ)では、学生生活を振り返りながら食事をする卒業生の姿もあった。
式典で田中愛治総長は「皆さんは『たくましい知性』『しなやかな感性』『響き合う理性』を早稲田で育んだと思う。早稲田で学んだことに自信を持って、新しい道を切り開いてもらいたい。卒業後、時々は母校に帰ってきてほしい。その時には、今よりも輝いている早稲田で、今よりも輝いている皆さんとお会いしましょう」とお祝いの言葉を送った。
9月に2期8年の任期を終える田中総長。式典の最後には壇上から卒業生に手を振り、エールを送ったほか、会場内からの退席時には卒業生と手を振り合ったり、ガッツポーズをしたり、ハイタッチをする様子が見られた。突然のことに、式典会場の卒業生からはどよめきも起こっていた。田中総長が卒業式で壇上から手を振るのは5年ぶり2度目。
政治経済学部を卒業した金子瑠衣さんは「早稲田は個性的な人が多くて、刺激的で楽しかった。今日も校舎を歩いていると、こんなに人数が多いのに授業が同じだった人とすれ違ってあいさつできるなど、横のつながりの大切さも学べた。式典では思ってもいなかった総長のサービスがあってうれしかった」と振り返った。
社会科学部を卒業した掛川楓さんは「たくさんの人に関わることで充実していて、自分自身も見つめることができた。今日もバイト先の人たちが来てくれているが、4年間でたくさんの縁があった。卒業式では総長が手を振ってくれて、愛治さんの愛に包まれているなと思った」と振り返った。
早大の第1応援歌「紺碧(こんぺき)の空」を口と手で演奏し毎日Xに投稿し続けた俳優で、文学部を卒業した山下萌さんは「あっという間の学生生活だったが、入学式の写真を見返したら、芸能活動と学業の両立で成長できたなと思えた。社会人になっても、毎日紺碧の空活動を続けていきたい」と意気込んだ。山下さんは卒業式当日で1195日、活動を続けている。