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早大で新歓活発化 「過去最大」の「RIDE」、「初」の「奏大祭」、飲食店コラボも

合同新歓公演「RIDE2023」、「大隈講堂公演」の出演者(提供:RIDE2023)

合同新歓公演「RIDE2023」、「大隈講堂公演」の出演者(提供:RIDE2023)

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 早稲田大学(新宿区)で4年ぶりに、本格的な対面での新歓活動が活発になっている。

「初」という音楽サークルの合同新歓イベント「奏大祭2023」のチラシ

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 入学式に合わせて早稲田キャンパス内で開催される大学公式の新歓は多くの新入生や家族、サークルなどへの勧誘を行う学生が多数集まる名物行事。4年ぶりに本格的な対面で4月1日~4日に開催され、コロナ禍以前と同じくらいのにぎわいが創出された。

 今年から「100分授業」が導入され、授業開始日が例年よりも1週間遅くなったこともあり、大学内外で新歓活動が活発化。新入生を勧誘する学生の姿や飲食店での新歓コンパも多く見られるようになった。早大は「コロナ禍により、学生間で危険な飲酒を防止するノウハウが引き継がれていない」として、新歓コンパの注意事項や飲酒ルール、ペナルティーを学生に周知している。

 学生が主催する合同新歓企画も開催が続く。早大のサークル文化の一翼を担うパフォーマンスサークルの合同新歓公演「RIDE2023」が4月12日、13日に早稲田キャンパス内で「はみだし公演」を、15日に大隈記念講堂を会場に「大隈講堂公演」を開催し、盛り上がりを見せた。

 昼休みに開催した「はみだし公演」では、開催を知らなかった多くの学生も足を止めて公演を見たほか、「大隈講堂公演」はチケットが完売し、約650人が来場するなどの反響があった。「過去最多で最大規模となる約40の団体の協力があった」(RIDE2023)といい、サークル間のコラボ企画にも注力。運営スタッフは2年生が中心で、コロナ禍で難しかった「夢に見た早稲田の新歓」を実現した。

 「RIDE2023」全体統括の金子悠夏さんは「その場にいた全ての人が光り輝く、そんな夢のような時間で、本当に多くの人に支えられて来たのだと感じた。RIDEは終わりではなく、始まり。あの場にいた新入生や演者、全ての人の始まりになったと思う。これから早大で過ごす全ての出会いが、瞬間が皆さんの人生の宝物になるよう願っている」と振り返った。

 4月26日には音楽サークルの合同新歓イベント「奏大祭2023」が開催される。今年新たに始まった企画で「初の音楽サークルによる大規模合同新歓」(奏大祭)という。14の音楽サークルが参加し、各サークルの紹介や演奏のほか、早大の第1応援歌「紺碧(こんぺき)の空」、コロナ禍で学生有志が2020年に発表した早稲田応援ソング「そして紺碧の空へ」を参加団体で一緒に演奏する。

 主催団体の「早稲田雑種おんがく団体チャモロ・フルーメント」代表の雲田拓夢さんは「これまで音楽サークルは個別の活動が多かった。異なるジャンルが集まるステージを一緒にやることで、音楽性の幅も広がると思う。会場の大隈記念講堂を満員にしたい」と意気込む。16時開始。入場無料。

 新歓活動が活発になったことで、早大近隣の飲食店の総称「ワセメシ」と学生サークルのコラボメニューの提供も増加。個人店や独立系の飲食店が多い「ワセメシ」の店に学生が行くきっかけにもなり、早稲田の街も活気づいている。

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