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西早稲田の水稲荷神社で4年ぶりに例大祭 地域ゆかりの人たちで

水稲荷神社の例大祭でみこし「宮元講」が渡り歩く様子

水稲荷神社の例大祭でみこし「宮元講」が渡り歩く様子

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 水稲荷神社(新宿区西早稲田3)の例大祭が9月9日・10日、4年ぶりに行われた。

水稲荷神社の例大祭の様子 その1

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 同神社は941年の創建で、社名は江戸時代に涌き出で眼病に効能があるとされた霊水にちなむ。例大祭は、来年が宮神輿の出る本祭で、今年は「影」といわれ、子どもの神輿や山車を中心に町内神輿が練り歩く年に当たる。

 10日には「宮元」の大人神輿を氏子の全10町会で担ぐ「十町会連行渡御」を行った。「宮元」とは一般に神社お膝元の町会を指す。水稲荷神社の「宮元」は1963(昭和38)年、早稲田大学と土地交換を行う前に同神社があった町会がエリア。担ぎ手が不足していることもあって今年は、総代らが相談して全ての町会が集まり「宮元講」の駒札を掲げた神輿を担ぐことにした。町会にも関わるワセダグランド商店会の滝吉道信会長は「駒札には『講』という文字が加わっており、宮元の氏子のみならず、みんなで担げるみこし」と話す。

 「十町会連行渡御」では各町会の人に加え、早稲田大学の卒業生や職員、現役生も担ぎ手として参加。早稲田大学29-7号館を出発した「八棟造」が特徴のみこしは、西早稲田交差点から水稲荷神社までの道のりを約2時間半かけて渡り歩いた。神社までの間には、パティオ西早稲田前の「西睦」、水稲荷マンション前の「北睦」、西早稲田交差点付近の「南上協力会」の各町会神酒所を経由。地域に縁のある人、延べ約200人が担ぎ手として、みこしと共に練り歩いた。

 同神社の社務所で行われた直会では、担ぎ手がお互いの労をねぎらいながら交流を深めた。同神社責任総代の大井一良さんは「4年ぶりの例大祭を無事開催できて、よかった。久々ということもあり、皆さんにはだいぶ楽しんでもらえたと思う。本祭の来年に向けて、機運が高まる機会になれば」と期待を寄せる。

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