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下落合「落合ホームズ」で「解体祭」 地域の人と共に過去と未来をつなぐイベント

今年3月に開催された「Daiwa御成門ビル」の「解体祭」の様子

今年3月に開催された「Daiwa御成門ビル」の「解体祭」の様子

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 12月4日から解体工事が始まるマンション「落合ホームズ」(新宿区下落合1)で12月2日・3日、「つなぐ」がテーマのイベント「落合ホームズ解体祭~見える、過去と未来~」が開催される。

解体される分譲マンション「落合ホームズ」その1

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 「解体祭」は総合解体事業などを手がける都市テクノが、解体する建物で行うイベント。「落合ホームズ解体祭」では、落合エリアの魅力を体感できる「食」「アート」「スポーツ」企画を展開する。同マンションを含めたエリアで新たなマンション建設を行う日鉄興和不動産と共催する。「落合ホームズ」は1979(昭和54)年に完成した114戸の分譲マンション。

 都市テクノの高橋里緒さんは「解体は終わりという印象を持たれることが多いと思うが、建物にまつわる記憶や町との関係性は消えることなく、未来へつなげていくことができると考えている」と話す。

 当日は、建物をキャンバスに見立て、武蔵野美術大学の学生と共に絵を描く「壁面ペイント体験」を行うほか、下落合に工房を構える「伊良コーラ」のキッチンカーの出店、染の里おちあいによる「染物ワークショップ」、下落合図書館で不要になった本を配布する「古本市」、新宿区に本拠地を構えるJFLのクリアソン新宿による「サッカーボウリング/ストリートサッカー」などを行う。

 東京大学生産技術研究所「建築物の総合的保存保全に関する研究グループ」と武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所と協力して、解体時に出るがれきが新たなコンクリートになるまでの「再生コンクリートの技術展示」も行う。

 高橋さんは「地域の方々と共に、落合の魅力を感じられる企画を用意した。幕を下ろす建物への『ありがとう』の気持ちと未来に期待を込めて、この町で暮らす人たちやこれから住まう人たちが、この町を長く愛すきっかけになれば。文化人の足跡が残る、染めの町・下落合の過去と未来をつなぐ日にしたい」と意気込む。

 開催時間は両日とも11時~16時(最終受け付けは15時30分)。参加無料。

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