
ジンバー「THE HISAKA」(ザ ヒサカ)」(豊島区高田3)が2月15日、オリジナルジン「THE HISAKA GIN」の復刻版の販売を開始した。
店主の小倉広康さんとゲストバーテンダーのYUMI YOSHINOさん=高田馬場の「THE HISAKA」
「THE HISAKA GIN」は、開店5周年を記念して昨年、楠乃花蒸溜所(佐賀市)に依頼して製造したクラフトジン。周年記念イベントとして開いたローンチパーティーに合わせて売り出したが小売り分として用意した100本は1カ月ほどで完売。継続する予定だった店内でのショット売りもボトル2本をストック用に残して8月に終了していた。
小倉さんは「予想以上に好評で、お客さまからも『今度はいつできるの』という声をいただくことが多く復刻に踏み切った」と話す。
復刻版には、香り付けに300キロの有田みかんを使い380本を製造。「昨年、店内でスタッフとともに行ったミカンの皮をむき白皮をそぎ取る作業が大変で復刻には二の足を踏んでいた」と小倉さん。今回は、SNSで皮むき作業ボランティアを募集。報酬は「むいた有田みかんの実、有田みかんジンの優先購入権。皮むき勇者特別ステッカー」という呼びかけに、常連客ほか「東大みかん研究会」OBなど20人が参加してミカン200キロ分の白皮そぎ作業を行った。
小倉さんは「製造工程の一部をお客さまと行うイベントを行う蒸留所は少なくない。ジン作りの一手間を体験してもらえた。参加者同士の出会いと交流もあり、作業も去年よりも早く終わった」と喜ぶ。
復刻版「THE HISAKA GIN」(5,500円)は、今年も2月15日18時発売開始とし、店内では同酒と佐賀県産のかんきつを使ったカクテル4種を1日限定で提供した。
小倉さんは「オリジナルジンや著名なバーテンダーの招致などさまざまな企画で徐々に店の注目度が上がってきたように思う。海外からのお客さまも増えている。高田馬場のバーとして街の魅力を伝えられる店、この街を訪れる一つのきっかけになる店にしたい」と意気込む。
営業時間は15時~23時。支払いはキャッシュレスのみ。酒店のテイスティングはチケット制。