
クラーク記念国際高校 東京キャンパス(新宿区高田馬場1)パフォーマンスコースの生徒が6月28日、29日、戸山公園野外演劇祭参加公演「戸山公園 野外パフォーマンス」を披露した。
クラーク記念国際高校84人が戸山公園野外演劇祭でパフォーマンス1
クラーク記念国際高校は全国50カ所以上に拠点を構える通信制高校。東京キャンパスでは、1988(昭和63)年にパフォーマンスコースを創立。ダンス、演劇、歌唱、殺陣、インプロビゼーション(即興)、ラップの6つの表現方法を柱に授業の中で実技を中心に学び発表を行う形で「表現教育」を行っている。
戸山公園野外演劇祭は、同園が公園の有効活用などを目的に2023年度から参加団体を募集して開催し、第13弾公演となる。
公演では、パフォーマンスコースに在籍する1年生~3年生84人が、「初夏の宴(うたげ)」をテーマにダンス、歌唱、詩の朗読、即興演技、ラップ、楽器演奏などを盛り込んだ1時間のパフォーマンスを披露。保護者や関係者のほか400人近い観客が鑑賞した。
オープニングのダンスの振り付けを担当したパフォーマンスコース3年の中澤成美さんは「緊張や不安があったが、スタッフの方々、地域の方々、応援してくださる方々に支えていただき、私たちは好きな表現ができているということを実感した一日だった」と振り返る。
所作台や座席の貸し出しと設置協力を行った劇団カンパニー「平泳ぎ本店」主宰の松本一歩さんは「若者たちのすさまじい熱気で胸が熱くなった。私たちが製作した所作台の上で、人が踊り、演じ、歌い、そこにたくさんの人々が集まることで熱気とにぎわい生む。それが少しずつ早稲田、新宿、東京の街へと染み出していけば」と期待を込める。
パフォーマンスコースを担当する小山智子教諭は「森のような自然に囲まれた中、生徒たちが伸び伸びと演じていた。この心も体も解放して突き抜けたような経験は、今後の人生にとても大きな影響があると思う」と話す。
中澤さんは「野外は自然の風を感じたり、犬の散歩をしている人がいたり、鳥が鳴いたり、体験したことのない景色の中で刺激を受け感受性が豊かになるような幸せな空間だと思った。卒業してもまたいつかこの場所で演じたい」と笑顔を見せた。
同園サービスセンターの波多江剛センター長は「犬の散歩や通りすがりの人が足を止めてじっと見てくれていたり、近隣の住民から若い人から元気をもらったと喜びの声が聞かれたりなど好評だった。この公演で前年度の動員数を超えて700人を突破し、認知度も上がっているように思う。演劇に限らずさまざまなパフォーマンスを随時募集しているので問い合わせてほしい」と呼びかける。