クラーク記念国際高校 東京キャンパス(新宿区高田馬場1)のパフォーマンスコースが3月19日、インドのクーリヤッタム指導者ラミス・ラメシュさんを迎えワークショップを行った。
ラミス・ラメシュさんと、クラーク記念国際高等学校パフォーマンスコースの生徒
同コースは1988(昭和63)年に創立。ダンス、演劇、歌唱、殺陣、インプロビゼーション(即興)、ラップの6つの表現方法を柱に授業の中で実技を中心に学び、年間10回程度の発表を行う形で「表現教育」を継続している。
「クーリヤッタム」は、2000年以上の歴史を持ち、2008年に世界無形文化遺産に登録されたインドの伝統舞踊劇。ラミスさんは11歳の頃から稽古を始め、現在は指導者、俳優、詩人として活躍する。世界的にクーリヤッタムの表現が学べる場所が少なくなっていることから、海外での活動の際には、その活動先で身体的な技法や知恵をシェアする活動を行っている。
ワークショップは、早稲田を拠点に演劇活動を行う「平泳ぎ本店」の松本一歩さんが企画。「3年前に富山県南砺市利賀村での演劇のトレーニングでラミスさんと出会い、2週間寝食を共にして学んだ。その後も劇団メンバーとトレーニングなど交流が続いていた。今回の来日に合わせて国際交流ワークショップとして企画した」と話す。同校のほかに早稲田大学の「GCC Common Room」で一般向けのワークショップを行った。
生徒らは、ラミスさんからクーリヤッタムの基本の姿勢や歩き方などを学び、後半では魔王が大きな山を引き抜いて投げ飛ばす表現を行うなどして、クーリヤッタムの手法や表現について学んだ。ワークショップ終了後には、生徒らがお礼に用意したオリジナル曲の歌唱やダンスなどのパフォーマンスをラミスさんに披露した。
参加した同コース3年の中澤成美さんは「ラミスさんの全ての動きが同じ人間かと疑うくらい超越していた。始まる前は自分たちにできるのかなと不安な気持ちもあったが、集中して向き合え表現の幅が広がった。高校生でこの経験ができたことをうれしく光栄に思う。今後の人生の中で大きな力になって生きてくるに違いないと思った」と笑顔を見せた。
ラミスさんは「パフォーマンスを学ぶ高校生とのワークショップというとても貴重な機会を与えてもらった。身体的なことだけでなく、演じるということの基本的な考え方、原理原則を受け取って、次のステージでそれを思い出してもらえたらうれしい。いつかどこかで今日の体験が役立てば私のとっても光栄なことだ」と話す。
松本さんは「身体の使い方が新鮮であると同時に長い伝統の上に成り立っている。それをクラークの生徒さんが時には笑いながら楽しく生き生きと受け取ってくれたことがうれしい。今回、急な企画提案にも関わらず、若い世代の教育に関わる方々の協力を得て、ラミスさんの知恵を早稲田・高田馬場でシェアできたことを感謝している」と話す。