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早大放送研究会が「大学生M-1グランプリ」 他企画中止、延期など乗り越え

2019年の「大学生M-1ク?ランフ?リ」の様子(提供:早稲田大学放送研究会)

2019年の「大学生M-1ク?ランフ?リ」の様子(提供:早稲田大学放送研究会)

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 早稲田大学放送研究会が「WHK FESTA’20 ~2020を無かったことになんてしない。~」(以下、WHK FESTA’20)の企画の一つ、「大学生M-1グランプリ」の決勝の模様を4月11日18時からユーチューブ上で配信する。

「大学生M-1グランプリ」決勝に出場したコンビの皆さん

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 1946(昭和21)年に設立された放送分野に特化したマスコミ系の公認サークルで、早稲田大学の「3大サークルの一つ」といわれる。毎年初夏と冬に番組発表という形でイベントを行っており、例年の冬は12月、今回の「WHK FESTA’20」は新型コロナの影響で1月17日に行われる予定だった冬のイベント。

 「WHK FESTA」は「企画を通して、放送研究会の行うオペレーションの魅力を、自分たちが主体的に発信する」ことを目的に20年ほど前から開始。例年は7企画を実施。昨年は計700人ほどの来場者があったという。「WHK FESTA’20」は、「2020を無かったことになんてしない。」をキャッチコピーに掲げる。「2020年は、新型コロナウイルスの流行により、日常が一変した。当たり前だったサークル活動が制限され、一時は思い悩んだが、コロナ禍でもできることがある」という願いを込めた。

 昨年8月から企画の案出しを行い、早稲田祭終了後の11月から準備が本格化。当初は「大学生M-1グランプリ」を含む3企画を用意していたが、年始の緊急事態宣言の発令に伴い、2企画が中止に。「大学生M-1グランプリ」のみ延期し、3月15日に開催を予定していたが、緊急事態宣言が延期されたことにより、開催の方法を再度検討。決勝戦をZoom上で行い、その様子を配信することにした。

 「WHK FESTA’20」を運営する早稲田大学放送研究会の赤沼泰地さんは「パフォーマンスサークルによる公演を行う予定だった2つの企画は、安全面を考慮し、中止せざるを得なかった」と悔しさをにじませる。「しかし、漫才を行う『大学生M-1グランプリ』は、毎年開催していて、楽しみにしている方も多くいる。漫才であればZoomを用いてでも開催できるのでないかと考え、開催にこぎつけた」と話す。

 「大学生M-1グランプリ」は、毎年冬の「WHK FESTA」で行われる看板企画で、本年度で17回目の開催となる。過去には、早大卒のお笑い芸人のひょっこりはんさんや小島よしおさんが学生時代に出場したほか、同グランプリで優勝し、吉本興業主催の「M-1グランプリ」でも優勝したお笑いコンビのミルクボーイらが出場したことがある。今年の動画審査と決勝戦の審査には、放送作家の前田政二さんら5人が協力し、ゲストMCとしてお笑いコンビのオジンオズボーンを迎えた。

 122組がエントリーし、動画審査を勝ち抜いた15組でセミファイナルを行った。セミファイナルは、ツイッターの「いいね」数と「リツイート」数、フォームによる投票に加え、「WHK FESTA’20」の企画で公演を行う予定だった「早稲田大学和太鼓サークル 魁響」と「早稲田大学ベリーダンスサークルSARAHbelly」のメンバーも審査に加わり、投票数を競った。創価大学の「パラママ」、早稲田大学の「ハリガネティーチャー」、同志社大学の「とれたて力」と「ベグBOG」の4組が決勝に進出した。

 赤沼さんは「『どんな形であれ、何がなんでもこのイベントを成功させたい。』昨年の夏頃にWHK FESTA’20の運営に就任してから私が自分の中でずっと掲げてきた目標。コロナ禍でのイベント開催は今までと全く異なる形態を強いられ、初めての会場、度重なる延期、3企画中2企画の中止など、これまで幾度となく困難にぶち当たってきた」と話す。

 「こんな状況の中イベントを開催する事自体が本当に正解なのか、時には悩むこともあった。それでも諦めずに今日まで粘りに粘って考え続けられたのは、コロナなんかに負けずに絶対に成功させたいというこの強い思いがあったから。全国に笑顔と活力を発信できるよう最後まで頑張るので、ぜひお楽しみいただければ」と呼び掛ける。

 同会の重吉健人さんは「2020年は『コロナの年』だった。コロナの状況次第で世の中の全てが変わってしまう、そんな年だったと思う。我々早稲田大学放送研究会も新歓活動をはじめ、夏のイベントや合宿、レクリエーションなど、サークル活動のほとんどを中止せざるを得なかった。そんな中、この『WHK FESTA’20』だけは何としてでも開催させたいと思い、運営に就任した。もちろん、例年と同じ形式でのイベント開催は出来ないので、根幹の部分からサークル員全員と議論を重ね、このコロナ禍でも何とかイベントを開催するに至った」と振り返る。

 「サークルの同期と後輩が一生懸命頑張ってくれた、赤沼と僕についてきてくれたお陰。ご協力いただいたオジンオズボーンのお2人や松竹芸能の方にも本当に感謝している。2020年をなかったことになんてしない。この『WHK FESTA’20』は我々早稲田大学放送研究会の2020年度の集大成。どうぞご視聴いただければ」と呼び掛ける。

 「大学生M-1グランプリ」の決勝の様子はユーチューブ上で11日18時から生配信で見ることができる。アーカイブを残すかは未定。

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