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早大演劇博物館で春季企画展 コロナ禍で中止・延期された舞台をテーマに

「Lost in Pandemic -失われた演劇と新たな表現の地平」を担当した、坪内博士記念演劇博物館 助教 後藤隆基さん

「Lost in Pandemic -失われた演劇と新たな表現の地平」を担当した、坪内博士記念演劇博物館 助教 後藤隆基さん

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早稲田大学演劇博物館(新宿区西早稲田1)が、「コロナ禍の影響下にある『いま・ここ』を、演劇という視座から歴史化し未来に伝えること」(同館)を目的に現在、春季企画展「Lost in Pandemic -失われた演劇と新たな表現の地平」を開催している。

2020年2月以降中止となった公演のポスター

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 「失われた公演:Canceled/Postponed Performances」「マスク:Face Masks」「社会的距離:Social Distance」「オンライン:Online/Remote」「新しい日常:Experiment in New Normal」「海外の状況:Overseas Situations」「疫病と演劇:Theatre and Pandemic」と、7つのトピックで構成。中止となった演劇のポスターやチラシ、年表の展示に加え、オンライン配信の試み、舞台装置や衣装の変更などコロナ禍で表現者たちが演劇の火を絶やさぬよう、どのような工夫を凝らしてきたかをたどる。

 同展を担当した後藤隆基さんは「時々刻々と変わっていく状況を記録として残しておくことを第一命題とした。もう少し世の中が落ち着いてから振り返ったり検証したりすべきか迷ったが、現場の人たちは常に前を向いて進んでいくしかない中で、細かい記憶や情報が消えてしまわないうちに記録しておきたかった」と話す。

 館内での展示に加え、オンライン企画として音声配信によるトークシリーズ「コロナ禍と表現の現在地/可能性」も配信中。第1弾「なぜ表現しつづけるのか-コロナ禍と歌舞伎をめぐる模索の軌跡」では、歌舞伎俳優の中村壱太郎丈さんと尾上右近丈さんが、第2弾「コロナ禍の物語/テレビドラマ-『不要不急の銀河』を中心に」では芸人の又吉直樹さんがゲスト出演している。

 図録を兼ねた書籍「ロスト・イン・パンデミック―失われた演劇と新たな表現の地平」も出版され、館内で先行販売する。一部内容の異なる異装版は春陽堂書店より刊行、6月26日からは、「紀伊国屋書店 KINOKUNIYA WEB」でも購入できる。

 後藤さんは書籍について「言葉でなければ情報や思いは記録し切れない。いろいろな人の言葉をできる限り集め、展示と一対でこの企画展を形成しているイメージで作った。何世紀か後、同じようなことが起きたとき、何かの道しるべになるかもしれない。書籍や今回の展示を見て、演劇ファンだけでなく一般の人も『劇場に足を運んでみよう』と思ってもらえたらうれしい」と話す。

 開催時間は10時~17時(火曜・金曜は19時まで)。7月7日・22日・23日休館。入館無料。8月6日まで。日程は変更する場合あり。

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