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早大「早稲田祭」が史上初のハイブリッド開催へ 「新しい形の祭り、未来へつなげる」

「早稲田祭2021運営スタッフ」の第三副代表の若山萌絵さん、第二副代表の西川昌良さん、代表の小野寺佑月さん、第一副代表の山口杏さん(左から、撮影のためマスクを外している)

「早稲田祭2021運営スタッフ」の第三副代表の若山萌絵さん、第二副代表の西川昌良さん、代表の小野寺佑月さん、第一副代表の山口杏さん(左から、撮影のためマスクを外している)

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 早稲田祭2021運営スタッフ(以下、運スタ)が7月5日、「早稲田祭2021」を事前予約制のオフライン開催とオンライン配信を併用したハイブリッド形式で開催すると発表した。

「早稲田祭2021」のロゴデザイン「それでも共に」

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 早稲田祭は運スタが主催する早稲田大学の学園祭。運スタは約600人の学生が所属する早大のサークルで、8つの局に分かれ、早稲田祭を成功させるために日々活動している。「一昨年約20万人の来場で、『日本一の学園祭』」(運スタ)という早稲田エリアの一大イベント。

 昨年はコロナ禍で「我慢、辛抱の多い『今』、『新た』な一歩を踏み出せる早稲田祭」になることを願い「今、新たに」をキャッチコピーに、史上初となるオンライン形式で開催。約150のユーチューブチャンネルを用意。常時60~70のチャンネルで配信を行い、最大同時視聴者数7000人を記録していた。当日の入退講管理のためにQRコードを活用したシステムも開発。検温などの感染症対策を徹底し、2日間で出演者など約5000人がキャンパスに入構したが、クラスターは発生しなかった。

 今年も新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている。早大は3回目の緊急事態宣言の期間延長を受け、5月18日~6月18日の1カ月間、サークル団体に対して、対面を伴う課外活動の自粛を要請していた。その一方、感染症対策を取りながら、対面での授業は継続している。そうした状況の中で世の中の動向も注視しながら、早稲田祭の開催形式を検討してきた。

 今年は「さまざまな困難が立ちはだかるこの時代でも、早大生の想いが早稲田祭を、早稲田文化を形作る」という思いから「それでも共に」をキャッチコピーにした。一昨年まで早稲田キャンパスと戸山キャンパスを会場にしていたオフライン開催については人数制限などを設ける予定で、詳細は決まり次第発表する。

 ツイッターでハイブリッド開催を発表すると、「めっちゃすてき素敵(すてき)やん」「ハイブリッド開催!」「それでも共に、かっこいいいいいい 最後が見えてくるねえ、あと半年」「このロゴ、歴代の中でいちばん好きかも」「ロゴめっちゃいいな」(以上、原文ママ)などの前向きなコメント付きリツイート弱を含め450超のリツイート、約1000のいいねがあった(7月6日時点)。

 早稲田祭をハイブリッド開催にすることにした理由について、運スタ代表の小野寺佑月さんは「早稲田祭はどんな早大生でもそれぞれの思いと活動を発表することができる場。そのような場を決して絶やすことなく、なおかつ多くの人と共有したいと考え、早稲田祭2021はハイブリッド形式での開催を目指す。従来のキャンパスでの発表に加え、昨年得たオンラインという要素を武器に、より多くの人へ早大生の姿を届けたい。これは関わってくださる方々の協力無くしては成しえない。『それでも共に』皆さまと『早稲田祭2021』を創っていければ」と意気込む。

 「観客を入れ、野外で企画をするという従来の早稲田祭の形式を取り戻すだけではない。昨年のオンライン開催によって全国の人に届けることの魅力と、どのような状況でも折れない強さを学んだ。今年はハイブリッドという新しい形の祭りを成功させ、来年へとつなげたい」と話す。「このような情勢でも早大生・早稲田の力強さと、人の繋がりを感じてもらえるように、関わってくださる方々と『共に』あることを忘れず、残り100日余り、取り組んでいきたい」とも。

 今後の感染状況によっては、開催形式を変更する場合がある。

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