食べる

目白の住宅街にシェアキッチン「baba kitchen」 多様な出店者と地域が交流

シェアキッチン「baba kitchen」 外観

シェアキッチン「baba kitchen」 外観

  • 35

  •  

シェアキッチン「baba kitchen(馬場キッチン)」(豊島区高田3)が7月1日、オープンした。

シェアキッチン「baba kitchen」を運営する岡本美都夫さんと柳美帆さん

[広告]

 運営は、建築設計・デザインを手掛けるシー・アンド・スタイル。2020年5月に新宿富久町から新築移転した自社ビル1階の一部をシェアキッチンとして貸し出している。

 約3坪のスペースに、冷蔵ショーケースを備えたカウンター、冷凍冷蔵庫、電気温水器、コンベクションオーブン、ドゥコンディショナー、IHコンロ3口、オーブンレンジ、製氷機などを設ける。

 総菜の販売やカフェが営業できる「飲食店営業許可」とパンや菓子の製造販売ができる「菓子製造業許可」を取得しており、食品衛生責任者の資格があればテークアウト店として利用できるほか、販売する食品の調理もできる。

 料金は、マンスリー会員の場合、30時間まで=3万8,500円、15時間まで=2万8,600円。共益費は料金の10%(別途)。1時間=1,500円でスポット利用もできる。いずれも会員登録が必要で、登録手数料=8,800円がかかる。

 同社の岡本美都夫さんは「建築設計・デザインの仕事は、広い意味で街をつくり社会をつくっていく仕事だと考えている。社屋の移転で地域や社会との接点となる事業を考えた時にシェアキッチンが浮かんだ。設備は整っていたがコロナ禍で1年ほどオープンを見合わせた。今はコロナ禍だからこそニーズが高まっていると感じている。」と話す。

 現在のシェアキッチンを利用者は、アボカドジュース専門店「AMAZING JUICE」、手作りギョーザ店「良良餃子(ららぎょうざ)」、国産材料のみを使った焼き菓子店「fukufuku」、手作りのあんを量り売りする「まめまる」、ポーランド発祥でベーグルの元祖とされるオブヴァジャネックを販売する「おぶ屋」、野菜やスパイスを使ったマフィンを販売する「GREENPOST MUFFIN」など。実店舗を持つための準備・商品開発のみが目的という利用者も集まり始めているという。

 岡本さんは「5月から募集を始め利用者の数は定員に近づいている。利用者は、食材や食にこだわりを持っている人や食を通して環境・食べ物の問題などについてメッセージを発したい人の割合が多い。多様な利用目的や利用者のこだわり、お客さまの動向を通して、期待した以上に世の中の動きや変化を感じて刺激を受けている」と話す。

 出店者第1号の佐藤洋子さんは「専業主婦で、趣味でギョーザを作っていた。いつかは店を持ちたいと思っていたが資金面でちゅうちょがあった。このシェアキッチンを知って、ここなら自分の店が持てると魅力を感じて応募。店名の『良良』は二人の子どもの名前からネーミングした。売れ行きは順調で、リピーターも多くお客さまとのコミュニケーションも弾む。こういう形で可能性にチャレンジできる場があることがうれしい。店を持つ夢はかなったので、次はここで弁当を販売したい。実店舗は、もう少し実力を蓄えてからと思っている」と話す。

 岡本さんは「(シェアキッチンは)利用者が将来、店を出すまでのサポートの場所でもある。少しでも貢献できるようにと考えている。日替わりでいろいろなものが売れているので、近所の人が楽しみにして足を運んでもらえるような場所になれば」と期待を寄せる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース