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早大で入学式、新歓はハイブリッド開催に 「文武両道を実現したい」の声も

ハイブリッドで開催された早稲田大学応援部の新歓ステージの様子

ハイブリッドで開催された早稲田大学応援部の新歓ステージの様子

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 早稲田大学が学部、芸術学校、大学院の入学式を「早稲田アリーナ」(新宿区戸山1)で4月1日と2日、実施した。

早大の入学式に参加した学生と会場の様子

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から去年に引き続き、式典の参加者は学生本人に限定。式典の様子はライブ中継され、保護者などはオンラインで参加した。今年は学部生約8800人、大学院約3000人が入学した。

 入学式は6回に分け実施。4月1日の第1回が政治経済学部、法学部、第2回が教育学部、スポーツ科学部、国際教養学部、第3回が文化構想学部、文学部、2日の第4回が商学部、社会科学部、人間科学部、第5回が基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、芸術学校、第6回が大学院の全研究科で実施した。

 田中愛治総長の式辞では、未だ猛威を振るう新型コロナウイルスによって高校時代の2年間がままならなかったこと、新入生はその逆境をはねのけ入学式を迎えたことに触れ、敬意を表した。一昨年のWHO(世界保健機関)によるパンデミック宣言の3週間前から、パンデミックと想定し対策を講じたことを挙げ、「早大は、日本で最も迅速かつ的確にコロナ・パンデミックに対処した大学となった」と早大の取り組みを紹介した。

 田中総長は慶応義塾大学の伊藤公平塾長との親交にも言及。福澤諭吉の「自分より優れている者からは学べ」にのっとり、早大からは新型コロナ対策での危機管理を、慶大からは愛校心の強い学生の育て方を、それぞれ情報交換したことを紹介。慶大が新入生全員に福澤諭吉の「福翁自伝」を配っていることに倣い、今年から新書「大隈重信と早稲田大学」を新入生全員に配ることにした。

 各回の祝辞では、実業家の柳井正さん(第1回)、同大スケート部フィギュア部門監督の福原美和さん(第2回)、映画監督の是枝裕和さん(第3回)、メルカリの会長・小泉文明さん(第4回)、清水建設の社長・井上和幸さん(第5回)、ホッピービバレッジの社長・石渡美奈さん(第6回)がお祝いの言葉を贈った。

 例年入学式に合わせて行われる新歓活動は、昨年の全面オンライン開催から対面とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド開催となった。

 教育学部の新入生は「文武両道を実現したい。部活動に励みたいが、大学の授業についていけるか心配なので、勉強も頑張っていければ」と不安をのぞかせつつも大学への意気込みを語った。

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