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早大演劇博物館で「2022年 新収蔵品展」 油彩「四代目中村福助」肖像など

「2022年 新収蔵品展」展示の様子

「2022年 新収蔵品展」展示の様子

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 早稲田大学演劇博物館(新宿区西早稲田1)が現在、近年新たに収集した収蔵品などを展示する「新収蔵品展」を開いている。

「六世中村歌右衛門(紅白梅図屏風)」 提供:早稲田大学演劇博物館

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 新収蔵品は、同館1階の六世中村歌右衛門記念特別展示室で展示。展示品は、日本の油彩技法の創始者として知られる画家、高橋由一の門下で修業した山田東洋の「四代目中村福助」(五代目中村歌右衛門)肖像」、六世中村歌右衛門が柔らかな筆遣いで描いた「紅白梅図屏風(びょうぶ)」など。

 四代目中村福助の肖像は、養父である四代目中村芝翫の肖像と対をなして展示する。同館の原田真澄助教は「新収蔵品の四代目中村福助の肖像と、本館に長く寄託いただく四代目中村芝翫の肖像画は、サイズや額のデザインがほぼ同一で、制作年も同じであることから両者は対であった可能性が高い。親子2代の名優の油彩の肖像を隣り合わせてご紹介できることは、当館にとって大変ありがたい」と話す。

 六世中村歌右衛門「紅白梅図屏風」は、二曲一隻で左下方に白梅、右上方に紅梅を配す。交友のあった京都先斗町の茶屋「籠本」のおかみから請われて歌右衛門が描いたお座敷に飾るためのびょうぶ絵で、茶屋の閉店を機に同館に寄贈された。

 同館は、創立70周年に当たり、特別記念室の設置、校内には旧宅から「うこん桜」が移植されるなど、六世中村歌右衛門との関わりが深い。

 そのほか、日本の京劇ファンが京劇舞台衣装専門店に依頼して作った衣装など寄贈された約30着の中から4~6着を展示替えをしながら公開。梅蘭芳肉筆の色紙ほか梅欄芳訪日時の関連資料、大正時代の前衛美術運動の旗手であり、劇作家・演出家としても活躍した村山知義に関連した資料、英国レディング大学名誉教授ジェイムズ・ノウルソン博士旧蔵上演資料などを展示する。

 開館時間は10時~17時(火・金曜は19時まで)。入館無料。8月7日まで。

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