早稲田大学(新宿区戸塚町1)が、「早稲田スポーツ」が125周年を迎えたことを祝う記念式典を7月10日に大隈記念講堂大講堂で行った。
早稲田スポーツ125周年は、早大の前身である東京専門学校に1897(明治30)年、体育部(現・競技スポーツセンター)が設置されたことに由来する。早大創設者の大隈重信の「人間は摂生すれば125歳まで生きることができる」という「人生125歳説」にちなみ、早大は体育部発足から125年を迎える2022年を「早稲田スポーツ第二世紀始まりの年」と位置付ける。
同大では、スポーツ振興やブランド育成、44の体育各部とファンの接点を増やし、学内外の一体感を醸成することを目的に、これまでに体育会共通ロゴの策定や「早稲田スポーツ公式オンラインストア」の設置、クラウドファンディングやスポーツギフティングなどを展開してきた。
式典では、歴代総長で唯一の体育各部出身(空手部)である田中愛治総長が、当時の自身の活動の様子を振り返った上で、「総長就任以来、学生には正解のない問題に挑戦していく、たくましい知性を育むことの重要性を訴えてきた。スポーツは、答えのない問題に対して自分なりの仮説を検証し成長することでたくましい知性が鍛えられる。練習を休まず文武両道に挑戦してほしい」とエールを送った。
来賓として稲門体育会の河野洋平会長と慶応義塾大学の伊藤公平塾長が招かれた。河野さんは「早稲田スポーツは長い歴史を積み重ねた結果、日本のスポーツ界をリード、貢献してきた。これからも勇気と感動を届けなければならない」と話した。伊藤さんは「誰からも応援され、試合に勝つ真の勝者になるためにはライバルが必要だ。早慶は理念を共有しているからこそ永遠のライバルと言われる。早慶の高め合いでさらなる高みを目指そう」と話した。
早大のア式蹴球部OBで元サッカー日本代表監督の岡田武史さんが、「スポーツの現在と未来」という題名で記念講演を行った。
式典の後半には、学生による記念企画「早稲田スポーツクイズ大会」が行われた。一般学生、体育各部の合同チームに加え、大学ゲストとして、田中総長、競技スポーツセンターの石井昌幸所長、競走部の花田勝彦駅伝監督が参戦した。
式典には約400人の体育会部員らが参加した。