「早稲田大学ア式蹴球部創部100 周年記念祝賀会」が1月18日、リーガロイヤルホテル東京(新宿区戸塚町1)で行われた。
当時を振り返る西野朗さん(左)と岡田武史さん(右)=早大ア式蹴球部が100周年祝賀会
同部は1924(大正13)年に創部。日本大学サッカー選手権大会12回、総理大臣杯2回、関東大学リーグ27回、天皇杯3回などの優勝を誇る。1991(平成3)年には女子部も創設された。これまでJリーグ初代チェアマンの川淵三郎さんや、メキシコシティーオリンピック得点王の釜本邦茂さん、元サッカー日本代表監督の西野朗さん、岡田武史さんらを輩出している。
式典には日本サッカー協会名誉総裁の高円宮妃久子さまが出席されたほか、来賓や川淵さんら同部卒業生、現役部員など約300人が参加。来賓の日本サッカー協会の田嶋幸三名誉会長は「自分は早大ではなかったが、早大は憧れる存在で、試合をするときには負けたくないと思うような目指すべきチームだった。これからもそんな大学、ア式蹴球部であってほしい」と祝辞を送った。
1978(昭和53)年卒の西野さんは「今日、高田馬場から歩いてきたが、堀江先生の姿が思い浮かんだ。自分たちは大学に行くのにバスに乗っていたが、先生は早足で歩いていて、その背中を見ていた」と当時の堀江忠男監督を懐かしんだ。1980(昭和55)年卒の岡田武史さんは「西野さんが練習に来たら女の子がグラウンドを一周囲んでいたが、卒業したら誰もいなくなった」と笑顔で話し、東伏見グラウンドのメンテンナンスや菅平合宿などの話題でも当時を振り返った。
男子部の兵藤慎剛監督は「100 周年のタイミングで監督ができているという幸せと、そのプレッシャーは当然ある」と話し、「岡田さんや西野さんは日本を代表する監督。OBの方々の知恵を借りながら、今年101年目のシーズンを迎える上で、新しい100年に向けての一歩をしっかりとした形で踏み出せるようにやっていきたい」と意気込んだ。
1月17日には、創部100周年記念誌「早稲田サッカー100年の挑戦」(徳間書店)も発売された。