
「早稲田大学商学部創設120周年記念シンポジウム」が3月8日、早稲田大学早稲田キャンパス11号館(新宿区西早稲田1)で行われた。
祝辞を送る早稲田大学の田中愛治総長=早大商学部120周年シンポ
早大商学部は1904(明治37)年9月に前身の大学部商科が設立され、2024年に120周年を迎えた。今回のシンポジウムでは教育・研究・社会貢献の視点から「商学部の今とこれから」を展望することを目的に開催し、オンラインを含めて約250人が参加した。
山野井順一准教授と清水洋教授がイノベーション研究についての発表を行ったほか、梁取美夫教授からは2024年から始まった新カリキュラムの説明が行われた。2021年から始まった商学部の国際教育プログラム「Global Management Program」について、受講した学生が英語で紹介を行った。山野井准教授は「現在において早大はビジネス関連の研究では国内1位であると言える。しかしそれであぐらをかくのではなく、アジア・世界でのプレゼンスをつくり上げていく義務がある」と話す。
「商学教育と実業との融合に向けて」をテーマにしたパネルディスカッションでは早大商学部出身で三菱電機の漆間啓社長、あいおいニッセイ同和損害保険の新納(にいろ)啓介社長、ウエインズトヨタ神奈川の宮原漢二社長らが登壇した。
商学部長の横山将義教授は「私は先輩の先生方から商学部のカリキュラムは他大学の商学部や経営系の学部の模範であると言われてきた。これからも商学分野における先駆的な存在たり得る教育を展開していきたい」と話す。
早大商学部のウェブサイトでは、120周年を記念し歴代学部長4人による座談会の一部が公開されている。