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絵本「森のダンスホール」完成記念リーディングライブ 高田馬場のコワーキングで

旺礼有生さん(手前左が)と出演者、スタッフ

旺礼有生さん(手前左が)と出演者、スタッフ

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 絵本「森のダンスホール」の完成記念リーディングライブ「森のダンスホールへようこそ」が4月26日、高田馬場のコワーキングスペースCASE Shinjuku(新宿区高田馬場1)で開かれた。

リーディングの様子=絵本「森のダンスホール」完成記念リーディングライブ

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 物語は、1年に1度、動物たちのダンスパーティーが開かれる森を舞台に、パーティーに向けて懸命に練習するも上達しないことに焦りを感じるクマのムーノの葛藤と、ウサギのエアリ、オオカミのディーンとの友情を描く。

 企画と文を手がけたのは、大阪で俳優として活動していた旺礼有生(おうらいゆき)さん。高田馬場の芸能事務所に所属が決まり、2019年9月に上京。直後から新型コロナウイルス感染症が流行し、一切の演劇活動ができない状態が続いた。そんな中でも立ち止まらずできることはないかと事務所と同じ高田馬場にある社交ダンスとボイストレーニングの教室に通い始めた。「結局、事務所は何もできないまま退所したが、2つの教室が絵本出版のきっかけになって今日につながった」と旺礼さん。

 「社交ダンスも発表の場がなくなり、音楽の著作権をクリアするオリジナル曲があればみんなの発表の場を動画配信に求めることができると考えた。作曲の経験はなく、何もないところから曲を作り出すのは難しいため、自分で物語を作ってサウンドトラックの形で曲を作ることにした。そうすればストーリー性も出ると考えた」と振り返る。

 絵本はイラストレーターのあきよねこさんの絵で3月5日に電子書籍として発刊。オリジナル曲は旺礼さんの作詞作曲でMakotsuさん編曲の「森のダンスホール」、秋山祐樹さん編曲の「ふたり」の2曲が完成した。

 リーディングライブでは、旺礼さんがナレーションを、ベーシストで俳優のFujiさんがムーノ、声優の匠馬千晶さんがディーン、平田萌々子さんがエアリを演じ、オリジナル曲2曲を挿入した。あきよねこさん、秋山さんからのお祝いのビデオメッセージも流した。

 旺礼さんは「大人が読んで感動する絵本にしたかった。リーディングを聴きながら涙ぐむ人が見かけられてうれしかった」と話し、「作曲した曲を流すダンスパーティーや2作目の絵本も企画している。末永く多くの人に愛される作品にしたい」と意気込む。

 価格は1,250円。

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