早稲田小劇場どらま館(新宿区戸塚町1)が公募して決定した立て看板のお披露目会を3月4日に開き、表彰と新看板設置を行った。
どらま館スタッフと旧看板の制作者ミアさん(右から4人目)=早稲田小劇場どらま館「看板公募プロジェクト」
同館は、1966(昭和41)年に早稲田大学出身の演出家・鈴木忠志さんらが結成した劇団「早稲田小劇場」の常打ち小屋として現在の場所に劇団名と同名の劇場を設立したことを起源とする。1976(昭和51)年以降は「早稲田銅鑼魔(どらま)館」の名で民間の貸し劇場として運営された。1997(平成9)年に早稲田大学が買い取り「早稲田芸術文化プラザどらま館」として学生団体に貸し出しを始めた。2012(平成24)年に耐震強度の問題で建物が取り壊されたが復活の声が根強く再建が決定。現在の「早稲田小劇場どらま館」が2015(平成27)年4月に開館した。現在は、学生・プロを問わず多彩な劇団の創作活動を支援する。客席は72席。
同プロジェクトは、どらま館制作部に所属する学生スタッフが、1年間の活動の集大成として企画運営を手がけるイベント、どらま館制作部週間「あつまる!どらま館」の企画の一つ。
立て看板デザインの公募・決定・掲出という一連の流れをプロジェクト化し、どらま館の利用者、学生、地域の方々に参加してもらうことで、館をより身近に感じてもらうことを目的としている。2023年度から始まった企画で今回が3回目の公募。
4点の応募があり、2月4日~17日の間に行ったオンライン投票の結果を踏まえ、制作部の学生、前回のデザインを手がけたミアさん、どらま館で制作を担当する吉田恭大さんらが選考し、新看板として採用する正賞に三浦大知さんの作品を選出した。
3月4日は、旧看板の撤去、新看板への張り替え、早稲田キャンパス、戸山キャンパスの2カ所への新看板設営と表彰式を行った。表彰式では、正賞を受賞した三浦さんにデザイン謝礼金と副賞が贈られた。そのほか高田馬場経済新聞賞として西島由依さん、こはぜ珈琲賞として山口亜希子さんが選出された。
西島さんは「同大公認サークル『劇団24区』に所属し、1年生の時に、役者として初めて舞台に立ったのがどらま館だった。卒業公演では脚本、演出を務めた作品を上演させていただいた。宣伝ビラなど広報制作物の作成にも関わっていて、そういう経験も生かして、お世話になった恩返しができればという気持ちで挑戦した」と話す。
同大公認サークル「早稲田大学お笑い工房LUDO(ルード)」に所属する三浦さんは「画用紙で作った窓を写真撮影して制作した。窓の中の色は多様性を表現している。1年生の時に初めて舞台に立ったのがどらま館の舞台、その後も何回もこの場に立たせていただいている。前回のデザインが好きだったので自分のデザインで大丈夫なのかという不安もあるが、親しんでもらえれば」と期待を込める。