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早大演劇博物館で日本のロマンチックコメディー映画展「千変万化する恋」

(左から)広報の前田武さん、同館学芸員の岩淵知恵さん、企画を担当した具民婀さん

(左から)広報の前田武さん、同館学芸員の岩淵知恵さん、企画を担当した具民婀さん

 早稲田大学演劇博物館(新宿区西早稲田1)が現在、2026年春季企画展「千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き」を開いている。

「私をスキーに連れてって」(馬場康夫、1987年)穂積和夫作ホ?スター原画

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 演劇博物館収蔵のポスター、チラシ、パンフレットなどの資料を中心に、戦前から現在まで日本のロマンチックコメディー映画がつづった恋の軌跡をたどる同展。モダニズムの到来、戦争と終戦、 高度経済成長といった日本の近現代史の歩みとともに変化してきた恋の形を一堂に展示することで、恋愛観や家族観の変容、戦争や敗戦を契機とするジェンダー観の再編など、恋愛や結婚を取り巻く社会風俗や価値観の変遷を浮かび上がらせる。

 展示は、第1章「新婚夫婦の恋のかたち」、第2章「モダンガールの恋模様」、第3章「戦争と揺れ動くロマンスの行方」、第4章「都会にきらめく恋」、第5章「ジェンダー規範の揺らぎ」、第6章「さらに千変万化する愛」、第7章「小説から映画へ 愛の物語を紡いだ小説家たち」、第8章「東アジアの映画とドラマのなかの恋」で構成。

 第4章では、ロマンチックコメディーではない作品も取り上げ、戦争によって男女の性愛表現がどのように変化していったかをたどる。「日本初の接吻(せっぷん)映画」とされる「はたちの青春」のキスシーンも上映する。第6章では、1970年代以降の映画を取り上げ、穂積和夫さんが手がけバブル経済期に大ヒットした映画「私をスキーに連れてって」のポスター原画とポスターなどを展示。第8章では、韓国、中国、台湾の映画やドラマを対象に、国境を越えたリメークや翻案の事例などを通して、ロマンチックコメディーのトランスナショナルな展開を同時代的な視点から捉え直す。コンテ作家カンソクさんによるドラマ「愛の不時着」「キム秘書はいったい、なぜ?」などの絵コンテなどを展示する。

 企画と担当した元同館助教で現在は二松学舎大学文学部で講師を務める具民婀(ク・ミナ、民は王へんに民)さんは「ロマンチックコメディーというジャンルの映画はサイレント時代から作られていた。古い映画の中にも、現在に通じる感性が確認できて楽しめる」と話す。「取り上げた映画の多くは、東京が重要な物語の舞台として描かれている。東京が震災を経て、また戦災を経て、どのように変貌を遂げてきたかが伝わる展示になっている。早大生も近隣住民の方も足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時(火曜・金曜は19時まで)。入館無料。8月2日まで。

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