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一川華さんを迎え「ミュージカルを考える」 早稲田小劇場どらま館制作部が企画

(左から)小迫茉凜さん、ユーリック永扇さん、一川華さん、古川麦さん

(左から)小迫茉凜さん、ユーリック永扇さん、一川華さん、古川麦さん

 早稲田小劇場どらま館が、早稲田キャンパス内の「GCC Common Room(コモンルーム)」(新宿区西早稲田1)で7月11日、翻訳家の一川華(なな)さんを迎えミュージカルの訳詞をテーマにイベントを開いた。

会場の様子1=一川華さんを迎え「ミュージカルを考える」 早稲田小劇場どらま館制作部が企画

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 企画は、早大生で、どらま館制作部に所属する小迫茉凜さん。早大公認のミュージカルサークル「Seiren Musical Project(セイレン・ミュージカル・プロジェクト)」に所属していた小迫さんが、同サークルの先輩で、劇作家、ストレートプレー・ミュージカルの翻訳家として活躍する一川さんを迎え開催した。副題は「一川華さんと覗(のぞ)き込む『Once』の訳詞の世界」。

 イベントは2部制で行われた。第1部では、一川さんの早大生時代から現職に至るまでの経歴、戯曲や訳詞についての説明の後、一川さんが手がけた訳詞の中から、そのポイントを原詞、直訳、一川訳を比較しながら推敲(すいこう)の過程や作品に対する思いを話した。

 2部では、日本版初演として2025年に日生劇場で上演されたミュージカル「Once」の中から、「Leave」「Falling Slowly」「If You Want Me」「When Your Mind's Made Up」「The Hill」「Gold」の6曲を、翻訳・訳詞を手がけた一川さんが解説、同公演の音楽監督を務めた古川麦(ばく)さんのギター、出演したユーリック永扇(えいみ)さんの歌で生演奏を行った。

 小迫さんは企画について「訳詞にフォーカスした話が聞ける機会は少ない。機会がないなら自分でやってみたいと考えた。訳詞の世界はほとんど意識されない。その世界の中をのぞき込んで深掘りできればと考えた。ミュージカルは楽しんでおしまいというイメージがあると思うが、じっくりと考えることによって、新しく得られるものがある。そういうミュージカルを考える楽しさを知ってもらえたらうれしい。今後も同じタイトルで企画を立てたい」と話す。

 一川さんは「翻訳はAIが代替するという議論もあるが、単純に他言語を日本語にするということではなく、他の言語と比べることで自分が使う言語の可能性の探究や、自分自身について知るきっかけになる。誰かと会話している時も自分の気持ちを翻訳していると言える。翻訳の仕事を通して、今自分は自分自身について本当に良い翻訳ができているのかということを日常的に考えるようになった。『日常は全て翻訳だ』とも言える。翻訳に正解はない。一人一人の翻訳があるもの。翻訳はもう少し身近にあるものだというところから興味を持つ人が増えたらうれしい」と期待を込める。

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