染色体験などを行う「第13回神田川 水べの染め体験」が7月18日、新宿区立戸塚地域センター(新宿区高田馬場2)と、隣接する神田川親水テラスで開催された。主催は戸塚地区青少年育成委員会、新宿区染色協議会。
「水元(みずもと)」再現の様子 その1=高田馬場で「神田川 水べの染め体験」
新宿の地場産業「染色」に親しんでもらおうと、毎年夏に開催する同イベント。江戸川橋・高田馬場・落合周辺の神田川や妙正寺川沿いは明治から大正にかけて染色業が集積し、現在も大小100軒近い染色業の企業や工房が点在するという。
当日は戸塚地域センターで「絞り染め」「型染め」「友禅染」の染色体験を行った。事前予約で全てが埋まり、約500人が参加。職人の手ほどきを受けながら親子連れで楽しむ姿が見られ、絞り染めを行った子どもたちは神田川で染めた布を洗い流す体験をした。小紋や友禅などの染め物の展示、近隣小中学校のPTAや生徒による飲食の販売も行った。
12時45分からは神田川親水テラスで、「水元(みずもと)」と呼ばれる染色時に付いたのりや余分な染料を洗い流す工程を再現。工程や新宿での染めの歴史などを説明しながら、地元の職人が実演した。来場していた吉住健一新宿区長も神田川に入り参加。隣接する戸塚地域センターや神高橋から多くの見物客が見守った。
神奈川県から参加したという親子連れの母親は「絞り染めをやりたいと思っていたが、家でやるのは大変なので、夏休みに体験できるところを探していた。このような雰囲気の中で染色体験ができ、職人の方に新宿での染色の歴史などいろいろ教えてもらい、来た価値があった。いい夏休みのスタートになった」と話す。
新宿区染色協議会会長の吉澤敏さんは「前日の雨で水元再現ができるか心配だったが、無事に開催できて良かった。区外から多くの方が来場し、年々参加者も多くなってきている。新宿の地場産業である染色を大勢の方に紹介できてうれしい」と話す。