高田馬場の居酒屋「静岡おでんガッツ」(新宿区高田馬場2)が12月26日、オープン10周年を迎える。
店主は静岡市出身の市川徳二さん。父親が静岡おでんの店を営んでおり、「父の味を受け継いで、東京にも静岡の温かさを感じられる店を」との思いから2012(平成24)年にオープンした。店名は市川さんのあだ名「ガッツ」が由来。店内は静岡関連のポスターやグッズなどが並ぶ。
清水エスパルスと静岡出身の鈴木将平選手(西武ライオンズ)を応援しており、店内でパブリックビューイングも行う。「試合の時には満員御礼。清水エスパルスの関東在住サポーターに人気の店と言ってもらえるようにもなってきた」という。静岡のサッカーチームのサポーターであれば、ドリンクが1杯無料になるなどのサービスも提供する。
お薦め料理は「特にない」と市川さん。「料理の修業をしてきたわけでもなく、お酒が飲める楽しい空間と時間を提供しているだけ」と話すが、メニューは10年間で20回変更してきた。「静岡の食材を使い、小さい店内で素早く提供できるものをと考え、その都度最適化してきた」(市川さん)という。
フードは「静岡おでん」(各種=120円、牛すじ=300円)や「富士宮やきそば(こころソース味)」(680円)、浜松ぎょうざ(520円)といった静岡名物など60種類以上を提供。静岡県出身者からは「懐かしい地元のメニューが食べられてうれしい」との声も。ドリンクも静岡の地酒や静岡にちなんだものを中心に80種類以上用意する。
25~27日には「10周年記念祭」を行う。会計金額3,000円以上で、オリジナルTシャツを進呈する。Tシャツは市川さんがデザインし、スタッフと共にシルクスクリーンで仕上げた。期間中は、生ビールは静岡限定の「静岡麦酒」にし、300円で提供。その他一部ドリンクも割引し、回数券の販売や通常は用意していない静岡の日本酒の提供もする。
市川さんは「毎年、忙しい年末に周年イベントがあり、お客さんに申し訳ない気持ちもある。皆さまに愛してもらっているこの店を、細く長く続けていければ」と話す。
営業時間は、平日=17時~23時(金曜は24時まで)、土曜=16時~24時、日曜=16時~22時。12月26日~31日は16時~24時。新年の営業は1月4日から。