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高田馬場のクリスマスイブの夜 武人姿の2人が並んで練り歩き

東京富士大学のイルミネーション前に立つ金澤和輝さん(右)、大内学さん

東京富士大学のイルミネーション前に立つ金澤和輝さん(右)、大内学さん

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 クリスマスイブの夜、高田馬場の街を戦国武将と中世ヨーロッパの騎士姿の2人が練り歩き注目を集めた。

大内学さんと金澤和輝さん(右端から) 「BAR JunKing」前で

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 戦国武将は、高田馬場駅前の居酒屋「極ッ(ゴッツ) 高田馬場」(新宿区高田馬場2)店主の金澤和輝さん。中世ヨーロッパの騎士は、「書泉 芳林堂書店」の社員で、中世ヨーロッパなどに関する商品企画やイベント開催を手がける大内学さん。

 この練り歩きは、金澤さんが、客として普段来店する近隣の飲食店の仲間たちへのお礼の気持ちを込めたあいさつ回りとして2014(平成26)年に始めた。

 大内さんは、芳林堂書店高田馬場店(新宿区高田馬場1)勤務時代にこのことを知り、昨年は自らもよろい武者姿に扮(ふん)して店内で金澤さんを出迎えた。「来年は、甲冑(かっちゅう)を身に付けて一緒に街に出たい」との言葉通り、今年はスケジュールを調整して自前の装備で金澤さんに同行した。

 大内さんのいでたちは、中世ヨーロッパの騎士が使用していた武具や防具を忠実に再現したもので、フル装備すると30キロほどにもなるという。「西洋剣術スクールの試合やイベント会場で身に付けるもので、この姿で街を歩き回るのは初めて。階段の上り下りなどは多少大変だったが、来年は仲間も誘いたい」と話す。

 2人は、17時に出発、すれ違う人から求められる写真撮影にも応じながら翌1時ごろまでに、30軒近くの店を歩いて回った。

 毎年、異なる戦国武将の甲冑を用意する金澤さんは「飯縄権現前立兜(まえだてかぶと)」が象徴的な上杉謙信のいでたち。5回目となった今年のよろい武者姿でのあいさつ回りを終えて「このクリスマスイブの訪問をたくさんの人が楽しみに待ってくれていることを知った。これからも工夫をしながら続けていければ」と笑顔を見せる。

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